過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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247: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2016/12/31(土) 15:37:12.53 ID:OqFe7abd0

それから船員を招いて軽く自己紹介した後、妖精の娘はこの一週間ほどで起こった出来事を語りだした。

神木の妖精「あれは 魔王が倒れてからでした。いや ひょっとすると それ以前から だったのかもしれません。」
神木の妖精「ここのところ どうにも ご神木の元気がないようだったんですが……。」
神木の妖精「魔王が倒され 魔物もいなくなると 思っていましたが それは 違ったようです。」
神木の妖精「彼らは どうやら 地下深く ご神木の力の源である大地に 何か悪さをしているようなんです。」
神木の妖精「…ご神木は 日に日に 衰弱しているようでした。」
神木の妖精「そこで なんとかしなければと思い 町の古い井戸から 地下へ行き 原因を探ろうと考えたのですが……。」

マリベル「その前に 魔物に見つかっちゃったと。」

神木の妖精「はい……。」

妖精は頷くというよりがっくりと項垂れて目を伏せる。

*「しかしどうする アルスよ。オレたちの目的とは別になっちまうが。」

漁師の一人が思案顔で少年に問う。

アルス「別行動は ダメでしょうか。」

ボルカノ「オレは構わんぞ。ただ あんまり 遅くなっちまうのは困るけどな。」

アルス「出発までに 必ず戻ります!」

ボルカノ「マリベルちゃんは どうする。」

アルス「マリベル……。」

マリベル「どーせ あんた一人じゃ 妖精さんも 心細いでしょうからね。もちろん あたしも付いて行くわ!」

船長やその息子の視線を受け、少女はさも当然かの様に答えてみせる。

ボルカノ「…決まりだな。」
ボルカノ「まあ 今日はもう 遅い。どうせ到着は 明日の朝だからな。三人とも それまで ゆっくりするんだ。」

アルス「あ でも この後 交代ぼくの番ですから。」

ボルカノ「寝不足で 戦えるってのか?」

アルス「父さん……。」

ボルカノ「こういう時は 素直に甘えておけ。」

*「そうだぞ アルス。町一つの命運が お前に かかってんだからな。」

その言葉に漁師や料理人たちは微笑みながら頷く。

最初から反対する者などいなかったのだ。

アルス「みんな…… ありがとうございます!」

ボルカノ「よし それじゃ 解散だ! 明朝 クレージュ南に到着次第 行動を開始する!」

*「「「ウスッ!!」」」

こうして明日のそれぞれの使命のために一行は交代で体を休め、その時を待つのだった。







そして……





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