過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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337: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/04(水) 19:28:55.66 ID:NuDoDGza0

*「っ…!?」

その時だった。

突然叫び声が聞こえたかと思えば死神は淡い光の中に包まれ、足元から跡形もなく消えてしまったのだ。

*「え…っ?」

後には涙を浮かべたまま放心する女の子が座っているだけだった。

*「だ 大丈夫か!!」

*「…うっ うん……。」

父親が女の子に駆け寄り安否を確かめる。

女の子にけがはないようだった。

*「よがった… ホントによがった……。」

娘の無事に父親はすすり泣き、その体を抱きしめる。

*「今のは!」

一部始終を見ていた村の神父と修道女が何やら騒ぎ立てる。

*「まさか そんなはずは……!」

そう言ってシスターは鎖に縛られて寝転がっている少年の顔を見る。

*「今のはあなたが?」

アルス「…に ニフラム です …か。」

*「やっぱり そうなのですねっ!?」

村長「なんだ どういうことだ!」

詰め寄る村長を無視して修道女は周りの村人たちに向かって叫ぶ。

*「今 このお方が放った呪文 ニフラムは 人間の聖職者でなければ 使うことのできない 聖なる呪文なのです!」
*「つまり この方が 魔物ではありえないということの 何よりの 証明なのです!」
*「…ああ 神よ 罪深き われわれを お許しください……。」

そう言って修道女は祈る仕草で座り込む。

アルス「…………………。」

*「な なんだって……!」

*「っじゃあ なにか? おれたちは なんでもない 人間をいたぶってたっていうのか…?」

*「そんな …信じられん……。」

修道女の言葉に衝撃を受け、村人たちは手に持った武器を力なく落とし少年を凝視する。

村長「お おまえたち! そんなの デタラメに決まっておろう! きっと なにかの勘違いだ!」

*「いいえ 確かに このお方は ニフラムを 唱えました。」
*「その証拠に 死神の魔物は 光の中へ 跡形もなく 消えてしまったでしょう。」

それでも認めようとしない村長に神父が反論する。

村長「お おまえが 唱えたんじゃないのかっ!?」

*「いいえ。わたしどもは 何もしておりません。お恥ずかしながら ただ見ているだけが 精一杯でした。」

村長「ぐっ ぐぬぬ…!」





*「そこまでよ!」







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