過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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354: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/04(水) 19:46:44.41 ID:NuDoDGza0

マリベル「あたしの ばか…!」
マリベル「あいつも ばかだけど あたしだって ばか丸出しじゃない!」
マリベル「アルス……!」

少女は砂に足がとられるのも、ドレスに砂がつくのも気にせず無我夢中で真夜中の砂漠を走った。
上昇する体温に冷めていく気温。闇夜を照らす月光の下で少女の脳裏に映っているのは少年の顔だけだった。
あの人の良さそうな顔がいつの間にか冷たく変わり、自分に向けられたのはいったいいつ以来だっただろうか。
普段は敵や理不尽にしか向けない漆黒に凍てつく瞳に映った自分はどんな顔をしていたのだろう。

彼はいったい自分を見て何を思っていたのだろうか。


マリベル「いやよ……!」


彼は今、暗い部屋の中で一人横たわっているのだろうか。この冷え切った砂漠の夜にたった一人。


マリベル「いやよ!」


否。冷え切った砂漠に一人取り残されていたのは自分の方なのかもしれない。


マリベル「いや!」


村が目の前に見える。


マリベル「待ってよ……!」



宿屋はすぐそこに。



マリベル「行かないでよ……!」



扉の向こうに。



*「す 救い主さま! もう 宴はよろしいのですかっ!?」

マリベル「アルスは……!?」

*「アルスさまなら 部屋に……。」

マリベル「一人追加で!」

*「かしこまりました。」




扉の向こうに。






マリベル「アルス!」






いた。







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