過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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371: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/05(木) 19:30:54.03 ID:jh5nLVyG0

照り付ける日差しの中、汗で張り付いた服越しに感じる“その感触”は少年には少しだけ刺激が強かったようで、
額は青冷め頬は赤く染まるという器用な顔で笑っている。

一方少女は体を固まらせたまま微動だにしない。

アルス「は …ははは……。」

マリベル「…たい……。」

アルス「えっ?」

マリベル「アルスのへんたい……!」

アルス「ぐぐ……苦し…い。」

真赤な顔をしたまま少女が少年の首を締め上げる。

マリベル「変態 ヘンタイ へんたい!」

アルス「ご ごめ ごめんなさ……っ。」

マリベル「えっち! スケベ!」

アルス「ぎ…ぎぶ……。」

マリベル「…………………。」

アルス「…ぷはぁっ!!」

ようやく解放され、少年は盛大に咳き込みながら息を整えようとする。

一方の少女は黙ったまま動こうとも降りようともしない。

アルス「はぁ… はぁ ……マリベル?」

マリベル「…………………。」
マリベル「は はやく 進みなさいよ。」

アルス「で でも……。」

マリベル「置いて行かれるわよ?」

アルス「あっ いけない!」

よそ見をしている間に集団からかなり遅れてしまっていた。

前方の彼らも暑さのせいで後続の動向に気が回っていないようであった。

マリベル「さっさと 進んでよね。暑くってたまらないわ。」

アルス「でも くっついてたら 余計に あつ……ぐぐっ……。」

マリベル「いいから。はやく。」

アルス「はいぃ……。」

抗議しようとする少年を再び制して少女は急ぐようにと指示を出す。
どんな顔をしているのかと少年が覗き込もうとするがその顔は少年の肩に埋もれ見えない。
加えて少女は余計に体を密着させてくる始末。

アルス「…………………。」

結局悶々とした気持ちを抱えたまま少年は足早に仲間の元へと急ぐしかなかったのだった。





マリベル「……アルスのへんたい。」





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