過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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◆N7KRije7Xs
[sage saga]
2017/01/05(木) 20:18:21.83 ID:jh5nLVyG0
*「船長! やつら 氷を砕いてきやがりますぜ!」
一方、海上では尚も静かな争いが繰り広げられていた。
ボルカノ「やはり ダメか……。」
少女が張り巡らせた氷の結界は幽霊船の衝角によって少しずつ、確実に砕かれていっていた。
マリベル「大丈夫よ ボルカノおじさま。また 近場から凍らせていってやるんだから!」
焦る船員に対して少女は気丈に振舞う。
少年のいない今、この船の命運は彼女にかかっているといっても差し支えなかったからだ。
マリベル「いざとなったら 船に直接攻撃するわ。だから 安心してちょうだい!」
*「う ウス!」
甲板いっぱいに少女が叫ぶと、それに呼応して漁師たちもなんとか士気を取り戻し再び持ち場へと戻っていく。
自分よりいくつも年下の少女が恐れをなさずに脅威へと立ち向かおうとしているのに
海の男を自負する己たちが弱気になっているわけにはいかない。
そんな自分への戒めが船員たちを奮い立たせていく。
サイード「……見ろっ!」
そうした中、険しい顔の青年が相手の船の辺りを指して叫ぶ。
ボルカノ「……!」
船員たちが再び顔を向けると、そこにはにわかに信じがたい光景が広がっていた。
*「ウケケケ!」
*「うひょひょ……!」
*「ギャホ〜ウ!」
それまで何も乗っていないと思われた幽霊船の甲板へ向かって、何かが海面から飛び出し這い上がっていく。
*「ななな なんだ ありゃ!」
*「人間なのか!?」
体には横じまの入った服、頭には赤い布。
それらは一見ヒトのようでもあった。
しかし、漁師の見当は外れていた。
およそ人とはかけ離れた黄色い体色に頬まで裂けた大きな口。
そして何よりも殺意の結晶である湾曲した剣。
マリベル「……デスパイレーツ。」
ボルカノ「知ってるのか マリベルちゃん!」
マリベル「海賊の魔物よ。いったい 今まで どこにいたって言うのよ……!」
サイード「船室へ入っていくぞ!」
ボルカノ「あの 中には アルスがいるんじゃねえのかっ!?」
*「どんどん 増えていきやすぜ!」
*「こ こっちにも 向かってきます!」
見れば海賊の姿をした魔物は瞬く間に数を増やし、
優に二十を超える数が船の前進と共に氷の上を真っすぐアミット号目がけて疾走してきたのだった。
サイード「来るか……!」
青年は来るべき時に備えて獲物を構える。
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