過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
1- 20
409: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/05(木) 20:48:32.65 ID:jh5nLVyG0

マリベル「待ってて! 今 助けるわ。」

少女はそう呼びかけると少年の腹部に刺さる斧に手をかける。

マリベル「ごめんね。少しだけ… 我慢してちょうだいっ!」

そう言うと少女は思い切りそれを引き抜く。

音もなく斧が少年の身体から抜け落ちると、再びその身体から真っ赤な血があふれ出る。

マリベル「ザオリク!」

斧を投げ捨て、すかさず少年の身体に完全復活の呪文を唱える。

すると光に包まれ少年の傷はみるみる内に塞がり、血の気も多少は良くなった様子だった。

マリベル「アルス… 起きてっ アルス。」

アルス「…………………。」

少女が少年の身体を揺さぶり声をかけるも当の本人は相変わらず目を伏せたままで、
体は動かず、ただ規則的に小さな息が聞こえてくるだけだった。

マリベル「アルス… アルスってば!」

尚も少女は少年の名前を呼び続ける。

アルス「…………………。」

それでも少年は目を覚まさず、力なくその体を横たえるばかり。

マリベル「どうして 目を覚まさないの……。」
マリベル「キアリク!」

いつまで経っても目を覚まさないことに疑問を抱き、少女は仕方なく目覚めの呪文を唱える。

アルス「…………………。」

マリベル「ねえ アルス! 起きてるんでしょ! 返事を… 返事をしなさいよ……!」

アルス「…………………。」

マリベル「そんな… どうして… どうしてなの……?」

少年の手を取る少女の顔から血の気が引いていく。





*「ああ…… なんてことだ……。」





マリベル「……っ!」





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1492.79 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice