過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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◆N7KRije7Xs
[sage saga]
2017/01/07(土) 18:00:01.20 ID:KtF5zPtg0
やはり少年の父親は誰よりも少年のことを信頼していたのだ。
息子がたとえどんな道を選ぼうと、それが息子の決めた道ならば大手を振って見守ろうと。
思えば今はいないもう一人の幼馴染の父、グランエスタードの王もそうだった。
一度は落胆したものの、彼もまた息子の進んだ道に誇りをもちその背中を全力で押してやったのだ。
“親というのはそういうものなのだろうか”
そんな風に少女が考えていた時だった。
ボルカノ「きっと マリベルちゃんも そうだったんじゃねえのか?」
マリベル「っ……。」
どうやら少年の父親にはお見通しのようだった。
船出の日に確かめ合った互いの気持ち。それは偽りのない本心からの言葉だった。
愛する者の進む道ならばどんな形であれそれを応援してあげたいと。
ボルカノ「あいつは幸せもんだな。こんなにも いろんな人から 愛されてよ。」
ボルカノ「父親として 鼻が高いぜ。」
マリベル「…………………。」
ボルカノ「ところで マリベルちゃん 今日は舞踏会に行くんだろ?」
ボルカノ「衣装は 大丈夫なのかい?」
マリベル「へっ!?」
ボルカノ「たぶん それなりにみんな めかしこんで来るだろうし マリベルちゃんも 今のうちに パーティー用の ドレスをさがしておいた方が いいんじゃないのか?」
マリベル「あ いけない… すっかり 忘れてた……。」
父親の言葉に少女は口を押えて俯く。
サイード「じゃあ ここからは 別行動だな。」
サイード「おれは まだ 参加するか決めてないが まあ いざとなれば 適当に見繕って 行くとするさ。」
サイード「いまは ひとまず 城下町を散策してくるかな。」
そう言って青年はあいさつを交わして雑踏の中に消えていった。
ボルカノ「オレも野郎どもと合流して 今日は 羽休めといくか。」
ボルカノ「それじゃあな マリベルちゃん。」
マリベル「あ…はい……。」
そうして漁師頭も宿屋の方を目指して去って行った。
マリベル「…………………。」
一人きりになった少女はしばらくその背中を見つめていたが、やがて服飾店を見つけると吸い込まれるようにその中へと消えていった。
今は昼時。
舞踏会の始まりまでは、まだ時間がたっぷりあった。
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