過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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475: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/07(土) 18:11:39.70 ID:KtF5zPtg0

マリベル「ふー……。」

姫との踊りを終えた少女のもとには多くの男性が詰めかけ、
その一人一人の相手を終えて少女は席につき優雅に酒をたしなんでいた。
一方の姫と言えばまだ楽しそうに若い男の相手をしている。

マリベル「あー しんど…。」

“ちやほやされるのは嫌いじゃない。”

そう思っていた少女だったがいざ沢山の男に囲まれてみれば
“肩は凝る”、“疲れる”、おまけに“面倒くさい”と散々な感想を抱いていた。

社交界というものはこんなものなのだろうかとどこか辟易とし、
つくづく自分は田舎娘にすぎないのだと、心の底でどこか否定したかった部分を完全に裏付けてしまう羽目になったのだった。

マリベル「あれは サイードかしら……。」

見れば広場の反対側の席では褐色の肌をした男がどぎまぎしながら若い娘に引っ張られていく。
慣れない舞踏会な上に不器用な青年にしてみればここはまさに異世界にして試練ともいえる状況だっただろう。

マリベル「ぷぷぷ… どうして あいつ来ちゃったのかしらね。」

不慣れな足取りで辛うじてステップを踏む青年の姿は見ていて飽きなかった。
対する娘はそんなぎこちない青年の動きをリードして遊んでいるように見える。

マリベル「まっ これも 経験ってやつよね〜。」

”今度ダーマ神殿に行くことを本気で勧めるべきか”

そんなことを考えていた時だった。



*「なにかしら あの人……。」



*「やあねえ 変な人が 紛れ込んだのかしら。」



*「あれじゃ 顔どころか 髪まで わからんな。」



近くの席に座っていた参加者が新しくやって来た誰かを見て口々に言い始める。



グレーテ「マリベル。」



マリベル「グレーテ! どうしたの?」

その時、不意に名前を呼ばれて振り返るとそこには先ほどまで踊っていた姫が立っていた。

グレーテ「なにやら 奇妙な者が現れたと聞いての。」

マリベル「きみょうなもの?」

グレーテ「ほれ あれを 見てみい。」

マリベル「…………………。」

姫の目配せする方の先には一人の男と思わしき人物が立っていた。
体にはあまり見かけないおしゃれなスーツを着込んでいるのだが、問題はその上だった。

マリベル「顔が見えないわね。」

顔全体を隠す仮面にシルクハットという出で立ち。
一見仮面舞踏会にはありがちかと思われる姿だったが、
まったく自分の正体がわからなくなるような恰好をする者はこの場に誰もいなかった。

グレーテ「髪型すら 見せぬとはのう。」



大臣「おお 姫さま こちらに おいででしたか!」





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