過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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503: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/08(日) 13:05:54.70 ID:W5dqu19v0

マリベル「気持ちいい風ねー。」

アルス「……そうだね。」

西から吹く涼しい風を受けながら、帆船は夜の海をゆっくり確実に東へとその船体を滑らせていた。

マリベル「ねえ あそこにあった 洞窟のこと 覚えてる?」

アルス「……覚えてるよ。」

甲板で見張りをする少年に付き合っていた少女が不意に話しかける。

アルス「たしか お宝探しだとか言って みんなで 張り切って 乗り込んだんだっけ。」

マリベル「あの時の キーファとガボの はしゃぎようったらね。見ていておかしかったわ。」

アルス「洞窟の中も 不気味だったけど あそこにいた 魔物もかなり 厄介だったよね。」
アルス「えーっと なんだっけ? コスモファントムみたいなやつ。」

マリベル「洞窟の魔人で いいんじゃないの? にしても 趣味悪いやつよね〜。」
マリベル「どこの誰が 流した噂だか知らないけど やってきた人間を 片っ端から殺していたなんてね。」

アルス「好奇心は 猫を殺す か……。」

トパーズ「なおー。」

そう言って少年は足元で八の字を描いていた三毛猫を抱きかかえる。

マリベル「ちょっと 縁起でもないこと 言わないでよ。」

アルス「ごめんごめん。」

マリベル「それにしても どうして 洞窟がなくなって あんな宿が立ったのかしらね。」
マリベル「毒沼の真ん中に 宿屋を立てるなんて あたまが どうかしてるわ。」

二人で三毛猫を撫であっていると、思い出したかのように少女が呟く。

アルス「洞窟って 数百年で 消えちゃうものなのかな?」

マリベル「バカねえ。そんなこと言ったら 他の洞くつだって とっくになくなってるわよ。」

アルス「…………………。」
アルス「えーっと レブレサックにあった 魔物の洞くつは……。」

マリベル「……お店になったわね。」

アルス「ダーマの洞くつは……。」

マリベル「山賊のアジト……。」

アルス「マリベル……。」

マリベル「…………………。」
マリベル「って なに言ってんのよ! 今でも そのままの洞くつなら いっぱいあるじゃないの!」

アルス「あ ばれちゃった?」

マリベル「キーッ! アルスのくせに このあたしを 陥れようとするなんて 生意気よ!」



トパーズ「フギャアアアッ!」





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