過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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506: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/08(日) 13:15:02.35 ID:W5dqu19v0

振り向きざまを狙った不意打ちの接吻。

少女は一瞬何をされたか分からずにいたが、
唇の離れる瞬間にそれがなんだったのかに気付き、名残惜しげに短い声を漏らす。

アルス「…もう一回?」

マリベル「…………………。」
マリベル「……うん。」

どこか意地悪そうに見つめる少年に少しだけ心臓の高鳴りを覚えて見とれる少女だったが、
真っ赤になったまま少しだけ目を逸らすと絞り出すように懇願の言葉を呟いた。

アルス「大好きだよ マリベル。」

そんな少女が愛おしくてたまらなくなり、少年は促されるまでもなく素の言葉を少女に浴びせる。
そして少女の首に腕を回して正面を向けさせると、そのまま吸い込まれるように唇を重ね合わせた。

マリベル「ん…ん…… ふ……。」

荒くなる少女の息を聴きながら、ゆっくりとその柔い感触を確かめるように口を動かし少女の唇に自分のそれを這わせていく。
心臓と心臓の鼓動が重なり、いつしか二人は一体となってしまったような錯覚を覚えていった。



アルス「……苦しかった?」



長く短い時の中で愛を確かめ合った後、
どちらともなく離された口元からは刹那の橋がかけられ、風に流されて水面へと消えていった。

マリベル「はあ… ちょ…ちょっとね。」

少しだけ乱れた息を整えながら少女が答える。
その頬は林檎のように染まり、瞳はとろんと溶け、少年の理性を根こそぎ奪い去るかのような際どさを感じさせた。

アルス「ゴク……。」

マリベル「アルス……。」





“あっ まずいかも”





少年がそう思った時だった。





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