過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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53: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2016/12/24(土) 12:03:22.92 ID:8lPBK+pa0
アルス「し しんどい…。」

もはや英雄どころかただの玩具になっていた少年は、やっとのことで人込みを抜け出し、今は風に当たるために灯台の階段を上っていた。

アルス「こ ここまでくれば 大丈夫だろう。」
アルス「…マリベルは 無事かな……。」

結局あれから一度も顔を見ていない幼馴染の身を案じながらも、今は捜しに行くだけの余裕もなくただひたすら足を進める。

そうして屋上への階段を上りきった時。

*「…………………。」

少女が手すりにもたれて立っていた。

アルス「よかった ここに いたんだ。」

マリベル「……アルス。」

少女の方は別段酩酊している様子もないが、ほんのり赤みを差した頬に緩慢な動作はどことなく色気を発していた。

アルス「いつからここに?」

マリベル「少し前よ。火照った 体を覚ますには ちょうどいいわ。」

アルス「そっか。」

そう言って少年は少女の隣に立ち手すりに寄りかかる。

マリベル「まさか あそこまで 揉みくちゃに されるとは 思わなかったわよ。」

アルス「まったくだよ。さすがに まいったね。」

マリベル「……でも これで よかったのよね。」

アルス「うん。どうせ あんなに 持っていても 仕方ないしね。」
アルス「ちょっと 驚いたけど いい選択だったと思う。」

マリベル「…ふふっ ありがと。」
マリベル「念願の エール酒も たらふく 飲めたし 言うことないわね。」

アルス「あれ? そういうこと?」

マリベル「じょーだんよ ジョーダン。」

アルス「それにしても マリベル 変なことされなかった?」

マリベル「変なこと? ええ まあ ぐいぐい来る おじさんは いたけど 手酌してあげてたら すぐに ひっくり返ったわよ。」

アルス「うわあ。」

マリベル「そういう 英雄サマこそ 女の人に 囲まれて デレデレ してたんじゃないでしょうね!」

アルス「そ そんなことないよ…。」

マリベル「ふーん? ……ぱふぱふ。」

そう言って少女は悪戯な笑みを浮かべて少年の胸板の間に人差し指を這わせくるくると撫でまわしてくる。

アルス「それはっ……!」




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