過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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◆N7KRije7Xs
[sage saga]
2017/01/10(火) 19:16:10.33 ID:qDyAt+CI0
マリベル「へえ あの奥さん いなくなったんだ。」
明くる日、一行は朝日が昇るとすぐに朝食を済ませ、早々にルーメンの船着き場を出発していた。
現在はしばらく航行し、目の前には二つの大陸が見えている。
アルス「うん ブルジオさんと 仲直りするっていって それっきりなんだって。」
少年と少女は船尾に立ち、離れ行くルーメンのある島を眺めながら話をしていた。
マリベル「あの人 後悔してたもんね。いつまでも 意地はるんじゃなかったってさ。」
アルス「うまくいくと いいね。」
マリベル「どうかしら。あの ブルジオさんだもん。」
マリベル「それに きっと 息子なんて 見たら ひっくり返っちゃうわよ。」
アルス「あまりの 臭さに?」
マリベル「あまりの 汚さもね。」
*「「あっははは!」」
二人は顔を見合わせると愉快そうに腹を抱えて笑い出す。
マリベル「それにしても あの お屋敷って あの時から あのままなのかしらね。」
アルス「うーん チビィのお墓も いつの間にか 立派になってたし 一階もきれいになってたから 一度は 建て直したんじゃないのかな。」
マリベル「…かもね。」
マリベル「そうだ アルス チビィのかたみって 持ってる?」
アルス「うん。」
そう言って少年は袋の中から虫のような形をした琥珀色の塊を取り出す。
マリベル「…………………。」
少女はそれを見つめ、やがて目を伏せた。
アルス「どうしたの?」
マリベル「…………………。」
マリベル「……大切な人のために 命を張ろうとするのって 人だけじゃないのよね。」
アルス「…………………。」
思ってもみなかった言葉に少年は目をぱちくりさせる。
マリベル「今だったら チビィやロッキーの気持ちも 痛いほどわかるわ。」
マリベル「あたしもね きっと いつか そういう時が 来るのかもなって。」
アルス「マリベル……。」
マリベル「それがパパなのか ママなのか ……あんたなのかもしれない。」
マリベル「それでも きっと あたしは その時 満足して 死んでいけるんだろうなって。」
マリベル「前は 誰かのために 死ぬなんて 真っ平ごめんって思ってたわ。」
マリベル「でも 今は 違う。」
マリベル「どこかで みじめに野垂れ死するでもなく 欲望の限りをつくした後でもなく 大切な人のために 死んでいけるなら それも悪くないかなってさ。」
マリベル「…………………。」
マリベル「ごめん。いまのは 忘れてちょうだ……っ!」
アルス「…………………。」
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