過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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567: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/10(火) 19:36:01.69 ID:qDyAt+CI0

それからほどなくして漁船アミット号は船着き場に到着し、朝まで休眠をとることになった。

マリベル「あーあ それにしても あたしってば 罪な女ね……。」

二人だけとなった甲板で足元に絡みつく三毛猫を見つめながら少女が呟く。

アルス「えっ?」

マリベル「なんせ 王子になれた人を 奪っちゃったんだもの。」

屈託のない笑顔で少女が笑う。

アルス「…ぼくは 王さまになんて なるつもりはないよ。」
アルス「だって ぼくは 漁師になるって ずっと前から 決めてたし それに……。」

マリベル「それに?」

アルス「王さまになったら きみと 一緒に いられないじゃないか。」

マリベル「…………………。」
マリベル「ホント あんたって ばっかねー。」

アルス「むっ なんだよ……。」

少しだけ口角を上げて言う少女に少年は拗ねたように抗議する。

マリベル「あんたは 王様になんて なれっこないわよ。」
マリベル「なんたって このあたしが そんなこと 許すわけないじゃない。」
マリベル「あんたは これまでも これからも あたしのものよ。誰にも 渡してやるもんですか。」

アルス「それ 普通 ぼくの セリフじゃないの?」

あっけらかんと言ってのける少女に少年がツッコミを入れる。

マリベル「はあ? なーに 調子に乗ってんのよ。あたしは あたしのものよ。」
マリベル「ふふっ それとも なあに? あんたのものにしたいって言うの?」

勝ち誇ったように、それでいて挑発するように少女が言う。

アルス「…………………。」

押し黙る少年に尚も少女は続ける。

マリベル「それなら… 捕まえてごらんなさいな。」
マリベル「このあたしが ぐうの音も 出ないほど 良い男になって あたしをあんたのものにしてみせてよ。」

アルス「…………………。」

マリベル「……ちょっと なんか 言ったらどうなっ……!」





アルス「つかまえた。」







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