過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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587: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/11(水) 19:28:20.77 ID:LLGD6zi70

パミラ「さて それじゃ 始めるとしようじゃないか。」

マリベル「ま 待って! あたし そんな つもりじゃ……。」

パミラ「いいんだよ。おまえさんたちには 恩があるからね これくらいの ことはさせておくれよ。」
パミラ「それじゃ カオを見せてごらん……。」

そう言って老婆は水晶を挟んで少女の顔を覗き込む。

マリベル「…………………。」

パミラ「ううむ これは…… いろんな景色が見える。それに お前さんの顔も。」
パミラ「……何やら神妙な… むっ? 満足そうな表情に 変わったようじゃ。」
パミラ「……お前さんを 囲む たくさんの人々。みんな 幸せそうじゃのう。」
パミラ「場面が 変わったようじゃ……。これは 巨大な船かのう。」
パミラ「また 変わったぞ…… こっちは荒れ狂う海 それに……。」
パミラ「…………………。」

マリベル「……どうしたの?」

パミラ「うむ…… どうやら この先 お前さんたちに いろんな運命が 降りかかる様に見える。」
パミラ「最初に見たものは どうやら その後のようじゃ。」
パミラ「じゃが そのことが お前さんの悩みと どうつながっていくのかは わしにもちとわからんのう。」

マリベル「そう……。」

パミラ「ふうむ どうやら お前さんは 数奇な運命のもとにいるように感じる。」
パミラ「あの少年もそうじゃが いったい お前さんは 何者なんじゃろうかのう?」

マリベル「……?」

パミラ「まあよい また 何か 見て欲しいことが あれば 立ち寄るがよいぞ。」
パミラ「わしは いつでも お前さんたちの 味方じゃからな!」

マリベル「……え ええ ありがとう。」

なんとも腑に落ちないものを抱えたまま少女は部屋を後にする。



イルマ「お疲れさまでしたー! どうでしたか?」



部屋の外で待機していた助手の娘が声をかける。

マリベル「…よく わからないわ。」

イルマ「そうですか… あ でも あたしは ひとつ わかったことがありますよ!」

なんとも言えない答えを返す少女に若き占い師は人差し指を立てて自信ありげに言う。

マリベル「えっ……?」

イルマ「今晩 月が てっぺんまで昇った頃 温泉にいけば いいことが あるみたいですよ!」

マリベル「真夜中に 温泉に 行くの?」

イルマ「これでも 会心の占いだと 思うんですけど……。」

頬に手を当てて娘は呟く。

マリベル「…そう ありがとう。考えとくわ。」
マリベル「ああ それから これ。」

そう言うと少女は微笑んで占い師の娘に何かを手渡す。

イルマ「えっ これは……?」

マリベル「お礼よ。また よろしくね。」

イルマ「こ こんなに…!」

マリベル「じゃあね!」

そう言って少女は店を飛び出して行ってしまった。



イルマ「こんな 大金 どっから 出てくるのよ……!?」



掌に置かれた多額の貨幣をまじまじと見つめ娘は固まるのだった。


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