過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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590: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/11(水) 19:32:16.67 ID:LLGD6zi70

マリベル「あーあ もう やんなっちゃうわ。」

一人宿を出た少女は行く当てもなく村の中をぶらついていた。

マリベル「この分だと 酒場も 混んでるわよねえ。」

そうは言ってもこのまま船に帰るのも少々癪に感じ、少女は不機嫌そうに腕を組みながら酒場へと入っていくのだった。

*「いらっしゃい! おや これは これは マリベルさんじゃないか!」

マリベル「こんばんは マスター。」
マリベル「…………………。」

適当に挨拶を交わすと少女は辺りを見渡す。

*「そんでよ ご主人ったらさ……。」

*「まったく あの人には 驚かされてばかりだぜ……。」

*「ダンスダンス ダダダン ダンスッ!」

*「ステキ……。」

店のカウンターには例のハーブ園からやってきた従業員と思わしき男たちが、
その反対側では相変わらず情熱的な踊りを見せている踊り子とそれに見入る女性が何人かいるだけだった。

マリベル「おもったより 空いてたわね……。」

*「マリベルさん 今日は 何にします?」

マリベル「何か オススメでもある?」

*「はい それでしたら 買ったばかりの ハーブで 作ったのが。」

マリベル「せっかくだから それ もらおうかしら。」

*「かしこまりました。」

そう言って店主は少女の目の前にトウキビ酒に大量のハーブを散らした薄緑色に輝くハーブ酒を差し出す。

マリベル「……いい香り。」

鼻を近づける前から鼻腔をすっきりとした爽やかな香りが突き抜けていく。
まるでバロックの橋で飲んだハーブティーを思わせるようなそれは
食後の苦しさを取り去ってくれるかのような清涼さを漂わせていた。

*「どうです? 食後には ぴったりのお酒でしょう?」

マリベル「……いいわね これ。」

“今度あのハーブ園に寄ったときはハーブを大量買いして家で作り置こうか”

そんな風に少女はぼんやりと考えていた。





*「いらっしゃいませ!」





また一人新しい客が入ってくるまでは。



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