過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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618: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/12(木) 19:33:36.64 ID:/ZAUKCR40

アルス「ふー……。」

軽く風呂を済ませた後、少年はベッドに転がり一人窓から差し込む月明かりを見つめていた。
昨晩は宿にこそ泊まれなかったとはいえ、温泉に浸かりじっくりと体を労わったためか、
今晩はあまり疲労も溜まっておらず、このまま眠ってしまうのもなんだか惜しいような気がしていた。

アルス「下に行くか……。」

そう言って少年は扉を開けると階下にある酒場へと降りて行った。



*「いらっしゃいませ。」



ボルカノ「おう なんだ アルス お前も来たのか。」

アルス「父さん。」

コック長「まあ お前も こっちきて 飲もうじゃないか。」

アルス「はい。」

二人に促され少年は適当な飲み物を注文して男たちの中に座る。

コック長「それで どうなんじゃ?」

アルス「…いろいろと 覚えることが多くて たいへんですけど 今は漁に出られる 嬉しさの方が 上ですね。」

コック長「…そりゃ よかった 嫌になって 投げだされでもしたら どうしようかと 思ったよ。」

ボルカノ「漁のことは 今はいい。お前なら すぐに 上達するだろう。」

コック長「それよりも じゃ。」

アルス「……なんですか?」

コック長「何ですか じゃないわい。マリベルおじょうさんとのことだ。」

アルス「えっ……。」

*「お待たせいたしました。」

どうしたものかと少年が固まっていると酒場の主人が注文した酒を席に置く。

ボルカノ「ちゃんと うまく やってんのか?」

アルス「……うん。」

少年は出された酒を一口飲み、杯を置いてポツリと言う。

コック長「ここのところ やけに おじょうさんの機嫌が よくてな。」

アルス「そ そうですか……。」

ボルカノ「まあ あんまり 無粋なことは聞かねえけどよ 女の子ってのは 繊細だ。」
ボルカノ「オレが若いころも けっこう たいへんだったもんだ。」

父親は懐かしむような遠い目をして言う。

コック長「わっはっは! マーレも乙女じゃったからのう!」

ボルカノ「……ゴホン。とにかく 大事にしてやるんだな。ちょっとしたことでも 傷つきやすいもんだからよ。」

コック長「みんなに 迷惑がかからない程度に な!」

アルス「は はい。」
アルス「…そういえば……。」



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