過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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◆N7KRije7Xs
[sage saga]
2017/01/13(金) 19:36:05.93 ID:ZKa88jEr0
アルス「…目が チカチカする……。」
父親と別れた少年は久しぶりに訪れた芸術の町の中を当てもなくさまよっていた。
アルス「…宿に戻ろうかな……。」
この町にはたいして知り合いがいるわけでもない。
強いて言えば過去の町になら何人かいるのだが、現在はあの協会を除いて特に話し相手もいない。
アルス「……あれ?」
*「うーん……。」
ふと少年の目には見覚えのある人影が広場にあるランキング表の前で佇んでいるのが見えた。
アルス「こんにちは。」
*「ひゃっ! あ アルスさん!?」
急に後ろから声をかけられその人物は驚いて振り向く。
アルス「まさか こんなところで お会いするとは 思いませんでしたよ。」
*「もう ビックリさせないで ください……。」
アルス「セファーナさんは 何をしてたんですか?」
“セファーナ”と呼ばれたリファ族の若き長は少し照れくさそうな顔で答える。
セファーナ「じ 実は ランキング表のことで……。」
アルス「また かしこさランキングの登録に来たんですか?」
セファーナ「あ いや そうではなくて……。」
セファーナ「って どうして アルスさんが そのことを!?」
リファ族の長は驚きを隠せない様子で少年に問う。
アルス「いや だって そこのランキングに セファーナさんの名前が あったもんですから。」
そう言って少年は娘の後ろに立っている表を指す。
セファーナ「あっ… こ これは……。」
普段は冷静で物静かな族長も少年に知られてしまったことがよっぽど恥ずかしかったのか、恥ずかしそうに両手を握って体を捩っている。
セファーナ「前に 遊びに来て 登録したはいいんですけど やっぱり 恥ずかしくて……。」
セファーナ「も もう 登録を消しちゃおうと 思いまして……。」
アルス「ええっ もったいないですよ?」
セファーナ「いえ いいんです。別に 名声や副賞が欲しくて やったわけではないので……。」
彼女にとってはそういうふうに自分の名前が知られてしまうことや、
自分のかしこさを誇示してしまうようなことはしたくなかったのだろう。
さしずめ村の者たちと来た時に勧められて仕方なく登録したのだろうと少年は推測した。
アルス「…そうですか。なら 止めはしないんですけど……。」
アルス「…………………。」
セファーナ「……な なんでしょう?」
この娘さんならばきっとカッコよさランキングでも上位に食い込むことだろうと少年は睨むのだったが、
既に村の中で引く手数多であろうその人にわざわざ勧めることもないだろうと思いとどまり、黙っておくことにした。
アルス「いえ なんでもないんです。」
セファーナ「それより アルスさん 今日は おひとりなんですか?」
アルス「あ いえ 実は……。」
[ アルスは これまでの いきさつを 話した。 ]
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