過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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697: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/14(土) 18:39:59.19 ID:I8BPs1sh0

シャーク「そういえば アルス このことを ボルカノどのは もう ご存じなのか?」

ひとしきり再開を喜んだ後、総領は気になっていたことを口にする。

アルス「……いえ まだ 言っていません。」

どこか思いつめた様な表情で少年は答える。

シャーク「そうか……。いや それは お前が決めることだ。」

アルス「……はい。」

シャーク「お前が 望むなら オレたちは秘密として 黙っておこう。」

アニエス「もし その時が来れば 私たちにも 教えてくださいね。」

アルス「……はい。」



アニエス「ああっ いけない!」



ハッとしたかのように人魚が口元を隠す。

アルス「どうしたんですか?」

アニエス「あなたの帰りを 待っていたのは 私たちだけじゃ なかったんだったわ!」

シャーク「……?」

事情を知らない父親は何のことかわからず首を捻っている。

アルス「そ そうだ マリベルを見てませんか?」

言われて思い出したのか少年も慌てて少女の行方を尋ねる。

アニエス「きっとまだ 客室で お休みになっているはずだわ。」

シャーク「…なるほど それなら 早く 行ってあげるといい。」

意を得た父親が少年を促す。

アルス「で でも……。」

シャーク「見つけたんだろう? おまえの 相棒。」

アルス「お父さん……。」

微笑む父親に少しだけ困ったような顔で少年は呟く。

アニエス「もう あなたっ それを言うなら 伴侶ですよ。」

そんな夫の言葉を正して母親が目を細める。

アルス「お お母さん……!」

アニエス「女の子を待たせては いけませんことよ? アルス。」

アルス「……失礼します!」

母親の一言に後押しされ少年は転びそうになりながら階段を駆け下りていった。

シャーク「……まだまだ 若いな。」

そんな様を見届け父親が呟く。

アニエス「あら それをいうなら あなただって。この前の 夜なんて……。」

そう言って妻は顔を両手で隠して赤らむ。

シャーク「あ あの時は 喜びのあまり その…… いろいろと な。」

再開した日のことを思い出す妻に夫は鼻を掻いてボソボソと言う。

アニエス「もうっ これから 時間はたっぷり あるじゃないですか。」

シャーク「……そうだな。」

そうして再び手を重ねる妻の顔を見ながら総領は赤い顔で微笑むのだった。



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