過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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724: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/15(日) 18:31:35.42 ID:8S3LzPGC0

アルス「…………………。」

まだ遠くに見えている海賊船を眺めながら少年は船尾で休憩をとっていた。



*「アールス。」



そんな少年を見つけた少女が呼びかける。

アルス「……マリベル。」

マリベル「何 考えてんの?」

そう言って少女は少年の隣に立って縁に肘を立てる。

アルス「いや いろいろあったな って思ってね。」

少年は真っすぐ海賊船を見つめたまま答える。

マリベル「でも これで 良かったのよ。」

アルス「……そうだね。」

少年はゆっくりとそう答えると瞳を閉じる。

マリベル「…………………。」

アルス「…………………。」

少しだけ涼しくなった潮風が少年と少女の間をすり抜けていった。

マリベル「…それにしても あんたには この2年間 驚かされてばっかりね。」

アルス「そう?」

マリベル「そうよ。どこ行っても人には好かれるし 腕のアザもそうだし 過去の魔王は勝手に倒してきちゃうし それにご両親のことも……。」
マリベル「数えれば キリがないわ。」

アルス「狙ってやってるんじゃ ないんだけどなあ。」

ため息交じりに少年が言う。

マリベル「わかってるわよ! ……でも なんだか 不思議ね。」

アルス「……?」

マリベル「こうして あたしと あんたが 数百年の時を経て めぐり会って ついに 現在と過去の 両方のご両親と 一晩過ごしただなんて。」

アルス「本当だね。」

マリベル「……運命 ってやつなのかなあ。」

アルス「素敵な偶然 でいいんじゃない?」

マリベル「ふふっ……そうかもね。」

“ヒトの台詞を!”と思ったのは内緒である。




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