過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
1- 20
756: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/16(月) 19:57:00.18 ID:da5wJlLm0



…………………



アルス「あれ?」



それは今朝、少年たちが森を後にしようと魔法のじゅうたんに乗ろうとした時だった。

アルス「こんなところに どうして リンゴが……。」

それは赤い赤い林檎だった。

マリベル「どうしたの?」

アルス「いや じゅうたんの上に リンゴがあったんだ。」

マリベル「リンゴ? この辺に リンゴの木なんて ないと思ったけど……。」

アルス「うーん……。」

マリベル「もしかして これかしら?」

そう言って少女は朽ちて今にも倒れそうな樹木を指さす。

少しだけ残った葉が寂しそうに風に揺れている。

アルス「……ついてないね。」

少年はてっぺんまで見上げて言う。

マリベル「きっと 最後の 一個だったのね。」

少女が目を細めて見つめる。

アルス「どうする これ。」

マリベル「……いい香りね。」

少年の手からそれを受け取ると少女は鼻を近づけて息を吸い込む。

アルス「一応 食べられそうだね。」

マリベル「これ もらってもいいかしら。」

アルス「いいけど 船に残ってないの?」

少年はいつか飯番の男が大量に購入して箱一杯に詰め込まれていたリンゴの山を思い出す。

マリベル「もう さすがに 空っぽよ。」

アルス「そっか。じゃあ いいんじゃないかな。」
アルス「きっと これは この森からの きみへの おくり物だよ。」

マリベル「うふふっ。そうかしらね。」



…………………





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1492.79 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice