過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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784: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/17(火) 23:15:17.04 ID:Gbhcinl20

風よりも早く駆け抜けてきた何者かが魔物目がけて思い切り獲物を突き立てた。

*「ブモオッ!?」

たまらず魔物は獲物を手放し傷を抑える。

*「トパーズ!」

そう叫んで猫を拾い上げたのは先ほど魔物に一撃を加えた少年と共にやってきた少女だった。

マリベル「もう 大丈夫よ! ベホマ!」

少女は魔力を集中させ、三毛猫の傷を治していく。

トパーズ「な−お!」

たちまち雄猫は元気を取り戻し、少女の顔を覗き込む。

アルス「どけっ!」

*「ブモッ! ブモオオッ!」

一方の少年は地団太を踏んで怒りを顕にする巨大な獣を相手どっていた。

アルス「お前が 暴れてたっていう 魔物だな?」

*「ブモ〜〜〜!」

少年の問いかけに魔物は荒い息を吐き出し少年を睨みつける。

アルス「…話は 通じないか……。」

*「ブモオッ」

魔物は少年に思い切り突進を仕掛け、その巨大な角で少年を突き飛ばそうと試みる。

アルス「ハッ!」

少年はその下に身を滑り込ませるとそのまま魔物の鼻っ面を思い切り蹴り上げる。

*「ブッ……オオオ!?」

強烈な蹴りをまともに喰らい、魔物はその巨体を仰け反らせるとそのまま足元を滑らせて背中から地面に倒れ込む。

マリベル「トパーズ! 下がってなさい!」

トパーズ「ナッ……!」

少女がそう叫ぶと三毛猫は何を言われたのかを察したように大木の後ろへと回り込み、そのまま魔物と少年を迂回するように走り出す。

マリベル「よくも あたしの かわいいトパーズを 傷つけてくれたわね!」

*「ブモッ……!?」

マリベル「これでも くらいなさい!!」

アルス「うわっ マリベル ちょっと待った!」



“ピイイイイイイッ!”



少年の制止も聞かず、少女は指をくわえて思い切り笛を吹いた。

*「ブモモッ!?」

“ドドドド……”

するとその直後、どこからともなく何かの押し寄せるような地響きが聞こえてきた。

アルス「うわわわっ!」

マリベル「いけえええええええっ!!」

[ マリベルは どとうのひつじを はなった! ]

*「ブモ〜〜〜〜〜〜ッ!?」

どこからともなくやってきた凄まじい数の羊たちが、魔物を襲った。




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