過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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790: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/17(火) 23:25:37.66 ID:Gbhcinl20



マリベル「……まっ そうならないようにするために あたしが いるんだけどね。」



少女はどこか自嘲気味に微笑む。

アルス「えっ?」

マリベル「感謝しなさいよね? こんな 美少女が あんたを 見守っててあげてんだからさ。」

なんだかんだと言っても少女はそんな少年の人柄を好いていたし、
もしもそれが災いしようものなら自分が彼を助けようと最初から考えていた。
それもこれもひっくるめて少女は少年についていくと誓ったのだ。

アルス「……うん。」

たったの短い返事。だが少年も少女が心底自分を許してくれているということを痛いほど感じていた。
普段はトゲのある言葉に隠れて見落としがちな少女の優しさ、労わり、不器用な愛を、少年は決して見逃してはいなかった。
長い間隣で歩いてきたからこそ分かる、少女なりのサインに。

だからこそ少年は面と向かって少女に告げる。
互いの気持ちを打ち明けられずにいたあの頃とは違う、今だからこそ心から言える言葉。



アルス「ありがとう マリベル。」



マリベル「っ……。」

予想以上に直球な感謝の言葉に、少女は少しだけ面食らったように少年の顔を見つめる。

アルス「きみが そばにいてくれるから ぼくは ぼくの言いたいことが言えるし やりたいことができる。」
アルス「だから… ありがとう。」

マリベル「……ふん。いいわよね あんたは そうやって 人の気も知らずに。」

素直な想いをぶつけてくる少年の目を直視できず、少女は膝の猫へと視線を落とす。

アルス「……そうかもね。」

マリベル「ばーか。」

アルス「うん。」

マリベル「お人好し。」

アルス「うん。」

マリベル「褒めてないからね?」

アルス「うん。」

マリベル「なによなによ バカにして。てきとうに 答えないでよね! もうクチきいてやんな……。」



マリベル「っ……!?」





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