過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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8: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2016/12/23(金) 23:45:30.68 ID:YeaCfPgp0
二人がそんな話をしている横で漁師の親子は。

ボルカノ「そういや アルス。 おまえ 母さんの サンドウィッチは もってきただろうな!」

アルス「あ そうだった。 はい 父さん。」

[ アルスは アンチョビサンドを ボルカノに 手わたした! ]

ボルカノ「おほっ! これこれ! これを食わなきゃ 漁に出るって感じが しねえんだ。」
ボルカノ「……モグモグ……。 ぐ ごほん。」
ボルカノ「…なにしてんだ アルス。 ぼーっと 見てねえで お前も食ったらどうだ?」

アルス「あ うん。」
アルス「…………………。」
アルス「マリベル!」

何を思ったのか少年は唐突に料理長と話し込んでいた少女の名を呼ぶ。

マリベル「…なによ? あたし いま忙しいんだけど。」

アルス「あ ゴメン。 でも マリベル 今日 朝ごはん食べてないんでしょ?」

そういって少年は持っていたアンチョビサンドを半分にして少女に手渡す。

マリベル「…これ マーレおばさまが あんたのために 作ったんでしょ?」
マリベル「あたしが 食べるわけにはいかないわ。 それにあんたは 体力つけなきゃならないんだから。」

その時。





*「……グ〜………。」





波音に負けない大きな音が甲板に鳴り響いた。

マリベル「…………………。」
マリベル「……な なによっ!」

少女はお腹を両手で抑え、真っ赤になって叫ぶ。

アルス「ぼくなら 大丈夫。 さっき 港で アミットまんじゅうもらったし なんたって 今回は マリベルも 料理をつくってくれるんでしょ?」
アルス「だったら そっちも たくさん食べたいからなあ。」
アルス「……それに さ。」
アルス「母さんの サンドウィッチは すっごくおいしいんだよ。……でも 漁の時しか作らないし せっかくだから マリベルにも 食べてほしいんだ。」

マリベル「……! アルス あんた さらっと…。」

アルス「…………………。」

マリベル「ああ もうっ! もらうわよ! 後で やっぱりお腹すいた とか言っても 知らないからね!」

アルス「うん。 その時は マリベルの 料理を たらふく食べるから別にいいよ。」

マリベル「…………………。」
マリベル「ふ……ふんっ!」

そういって少女は船室へ靴を鳴らしながら入っていくのであった。

コック長「……アルスも なかなか 言うようになったな。」

ボルカノ「わっはっはっ! こっちが 恥ずかしくなるような セリフを よく言ってのけるよ お前は。ま オレと母さん くらいになれば 言葉を交わさずともだがな! わっはっはっ!」

アルス「…………………。」

高らかに笑う父親と苦笑いする料理長を他所に少年は何とも言えぬ表情を浮かべるのだった。


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