過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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◆N7KRije7Xs
[sage saga]
2017/01/18(水) 19:22:37.26 ID:NwVM2m3w0
“この人はどうしてこんなに可愛いことを言ってのけるのか”
まるで少年の理性をドロドロに溶かしてしまいそうな台詞を吐きながら、少女は赤みがかった頬で体を捩っている。
マリベル「アルス……?」
アルス「マリベルっ!」
マリベル「んっ!? …んん……。」
あどけなく名前を呼ぶ少女に、この旅の中で何度交わしてきたかもわからぬ口づけを施す。
まるで彼女のすべてを覆いつくさんばかりに激しく、甘い口づけを。
マリベル「はあっ…… もう アルスったら。見られてるわよ?」
そう言って少女は帆の方を見やる。
アルス「……いいんだ もう。」
マリベル「ふふっ。ん〜!」
アルス「…む……!」
言葉とは対照的にどこか恥じらいを見せる少年に今度は少女から攻撃をしかける。
アルス「ぷはっ… ま マリベル?」
マリベル「…なーんちゃって ホントは 見られてませんでした〜。」
そう言って少女はどこか小馬鹿にしたように笑う。
アルス「あっ やったな!」
マリベル「おほほほ。アルスってば かわいい〜。」
赤面して怒る少年を少女は尚も挑発する。
アルス「それなら こうだ!」
マリベル「ひゃっ……!?」
そんな少女に対抗すべく少年は首筋をぺろりとひとなめ。
少女の体はビクンと跳ねる。
アルス「まさか 魔物 以外に このワザを使う時が くるとは……。」
マリベル「あ あふっ……。」
脱力する少女の体をしっかりと支えながら少年が勝ち誇った笑みで言う。
マリベル「ひ ひきょうものぉ……。」
アルス「あははっ …ごちそうさま。」
そう言って少年はようやく少女を解放すると今度こそ歩き出す。
マリベル「あっ……。」
不意に離れていった体温の名残を惜しむかのように少女は少年の背に手を伸ばす。
しかしその手は少年には決して届かず、ただ虚しく宙を触るだけ。
マリベル「…………………。」
むすっとした表情でどこか不満足そうに少女は腕を組むと、彼の後を追うようにして甲板を降りていくのだった。
“必ず仕返ししてやる”と誓いを立てて。
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