過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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819: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/18(水) 19:52:31.24 ID:NwVM2m3w0

二人は顔を見合わせると床を挟んで老神父に向かい合うようにして立つ。

*「お お二人とも なにを?」

マリベル「ちょっと 待っててくださいね。」

アルス「それじゃ いくよ。」

マリベル「…………………。」

アルス「…………………。」

二人は目を閉じると深い祈りをささげるように両手を合わせる。

*「う むむ……?」

すると老神父の体を優しい緑の光が包み込み、その体に吸い込まれるようにして消えていった。

*「おお なんと……。」

そばで見ていた若神父が思わず声を上げる。

マリベル「ふう……。」

アルス「どうですか? 神父さま。」

二人は息をつくと老神父の顔を覗き込む。

*「ど どうしたことでしょう 体が 急に楽になりました!」

驚いたように言う老神父の顔には赤みが差し、幾分か元気を取り戻していることが見て取れた。

マリベル「ちょっとした おまじないですわ。」

アルス「後は これを。」

そう言って少年は袋の中から数枚の大きな葉を取り出してそれを若神父に差し出す。

*「これは……。」

アルス「世界樹の葉です。これを すりつぶして 服用すれば 少しは 元気になれると思うのですが……。」

マリベル「気休めかもしれないけど どうか 受け取ってくださいな。」

*「あ ありがとうございます!」

世界樹の葉を受け取ると若神父は深々と礼をする。

*「え えーっと おにいちゃんと おねえちゃんが 祈ったら おじいちゃんが 元気になって その葉っぱが ええと……。」
*「ああっ だめだ! あたまが こんらんして よく わからないや!」

そう言って男の子は頭を抱えて唸る。

マリベル「あははっ! ボクってば やっぱり ラズエルさん そっくりね。」

少女は男の子を見つめて楽しそうに笑う。

アルス「さあ 行こうか マリベル。」

マリベル「ええっ。」

少年に促され、少女が部屋を後にしようとした時だった。





*「お待ちください!」







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