過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
1- 20
838: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/19(木) 19:35:56.04 ID:lJAdciEW0



アルス「ふー……。」



*「ブラボー!」

漁師の一人が手を叩いて少年を労う。

*「おまえが 歌えるなんて 知らなかったぜ。」

*「なあなあ 今の いつ考えたんだ?」

アルス「えっ いや 即興です……。」

*「やるな アルス。おまえ 吟遊詩人でも やってけるんじゃないのか?」

アルス「冗談よしてくださいよ……。」

ボルカノ「がっはっは! しかし なかなか おもしれえ 歌だったな。」

*「こうして 聞いてみると 今までの 道のりが 思い出されるぜ。」

男は懐かしむように目を閉じる。

*「いろいろ あったよなあ。」

*「ぼくなんだか 泣けてきちゃいました……。」

そう言う料理人の目はすっかり潤んでいた。

*「おいおい。……まあ わからんでも ないがな。」

アルス「あ アレ……?」

どうにも面白さに徹しきれない部分があったのか、それともただ彼らが涙もろいからなのかはわからない。
しかし少年の歌はこっけいな歌というよりかは旅を懐古する気持ちを呼び覚ましてしまったらしい。

アルス「うーん……。」

マリベル「ふふ……。」

アルス「……マリベル?」

見れば少女の頬にも涙の痕が残っていた。

アルス「わわっ ごめん 別に 悲しませるつもりは……!」

マリベル「あ ごめんなさい。ちょっと さびしくなっちゃって。」

アルス「えっ?」

マリベル「……帰りたいけど 帰りたくないような。」

そう言う少女は俯きながらも微笑んでいるように見えた。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1492.79 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice