過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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860: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/19(木) 20:20:07.66 ID:lJAdciEW0

それぞれが身を翻してかわしたのも束の間、そのうちの一本の氷刃は船の前側ついている帆に直撃し、
太い帆柱は大きな音を立てて真っ二つに折れてしまった。

*「ぶひゃーっひゃっひゃ! ざまあみろってんだ!」

痛手を与えることに成功した魔物は不細工な顔をさらに醜く歪めて笑う。

*「溺死体になって この下で待つ あのお方に 喰われるがいい!」

*「骨くらいは 拾ってやるぜ! げひゃひゃひゃ!」

マリベル「ど どうしよう アルスっ!!」

ボルカノ「万事休す なのか……!?」

アルス「くっ……!」

船を捨て、仲間を抱えて転移呪文で逃げるという選択肢もある。
しかしそれはここにいる魔物たちをのさばらせておくことに他ならない。
そうなれば次に襲われるのは自分たちだけではないだろう。

”ならばこの状況をどう切り抜ける”

そう、少年が策に窮した時だった。



アルス「あっ……!」



にわかに少年の腕が、腕の紋章が強い光を放ち始めた。



マリベル「見てっ!」



ボルカノ「あれは!?」

少女の声に二人が近くの海面を見ると、そこにはいつか見た青白い光の渦が立ち上っていた。

*「な なんだ あれは!?」

*「おい カエル野郎! アレも お前の ワザか!?」

*「わしゃ あんなの 知らん。」

*「だにぃ!?」

突然の現象に驚いた魔物たちは何事かと喚き散らしている。

アルス「これは まさか……!」

自分たちの船を追うように動き続ける光の渦に少年は何か閃くものがあったらしい。

マリベル「親玉の ところに 導いてるのかしら?」

少女もすぐに察しがついたのか、少年の考えていたことをそのまま声に出してみせる。

ボルカノ「だとしたら こいつに 飛びこみゃ そいつを 叩きに行けるって ワケか!?」

マリベル「そ それなら すぐに 行きましょう アルス!」



アルス「ダメだ!!」





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