過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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872: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/19(木) 20:46:51.42 ID:lJAdciEW0



*「……。」



グラコス「ぜえ ぜえ……。」

魔力を爆発させ、一気に消耗した魔神は肩で息をしながら辺りを窺う。

*「……。」

氷刃で埋め尽くされた海底には、ただ静寂が広がっていた。

グラコス「ふ ふん… 他愛ない。所詮は 人間一匹 このわれに 勝とうなどというのが 夢幻に すぎないのだ。」
グラコス「ぐ グハハ……! これで 心置きなく 地上を 制圧できるぞ!」
グラコス「まずは 上のゴミ共を 沈めてやるとしようぞ……。」

そう独り言ちながら魔神が海面を目指そうと振り返った時だった。





*「待てよ。」





グラコス「っ……!?」

不意に響いた低い声に魔神は息を飲んで振り返る。



“バキッ”



まるで何かが割れるような高い音が海底に木霊した。

グラコス「ま まさか…!!」



*「そのまさかだ!」



歯ぎしりする魔神をよそに巨大な氷柱はいともたやすく崩れ落ち、その奥から声の主が姿を現した。

グラコス「き きさま あれだけの 攻撃を受けて 何故倒れぬ!」

どこも負傷した様子のない少年に魔神は焦りの顔を浮かべて怒鳴り散らす。

アルス「……お前には わからないだろうね。」

[ アルスは バイキルトを となえた! ]

グラコス「なんだとお!?」

アルス「来い グラコス。お前なんかに もう 剣は 必要ない!」



グラコス「だまれえええい!」



挑発を受け、魔人は怒りに任せて武器を振り回す。

アルス「どうして お前たちが ぼくらに 勝てないか 教えてやろうか!」

それをなんなくかわしながら少年は普段の温厚そうな顔からは想像もできないような鋭い目つきで魔神を睨みつける。

グラコス「だまれ だまれ だまれぃいい!!」



アルス「それは!」





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