過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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881: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/19(木) 21:02:22.63 ID:lJAdciEW0



マリベル「……うそよ。」



ボルカノ「マリベルちゃん……。」

マリベル「待ってて アルス。」

少女は生気の無い顔で呟くとふらふらと船縁へ向かって歩き出す。

ボルカノ「っ……!」

マリベル「…いま そっちに 行くから……。」

ボルカノ「待つんだ!」

少年の父親はすぐに駆けより少女の体を抑え込む。

マリベル「は 離して ボルカノおじさま!」
マリベル「アルスが… アルスが……!」

面を張り付けたような無表情が見る見る絶望に染まっていく。

ボルカノ「きみまで 死んでどうする気だ!」

マリベル「約束したのっ! 死ぬときは 一緒だって!!」
マリベル「あいつ 一人で さよならなんて 認めない!! 絶対に 認めないんだから!!」

そう言って少女は腕を伸ばす。

ボルカノ「きみまで 死んだら 残されたものは どうするんだ!!」

マリベル「知らない… そんなのもう どうだって いい!!」
マリベル「あたしの邪魔をするなら いくら ボルカノおじさまでも!!」

ボルカノ「マリベルちゃん!」

とても華奢な少女の体とは思えないほどの力に大男は身体を引きずられていく。

マリベル「離して! あたしは あいつとの 約束を 果たしに行くのよ!!」



ボルカノ「……あいつなら なんて言うと思う。」



マリベル「えっ……?」

ボルカノ「あいつは いつも きみの幸せだけを 願っていた。」
ボルカノ「きみが 自分の後を 追って 死んでしまったと知ったら あいつは どんな顔をすると思う!!」
ボルカノ「きみを この船に残したのも きみにすべてを 託していたからじゃないのか!」

マリベル「…………………。」

ボルカノ「あいつのことを 思ってくれるなら きみは 生きなければ いけない。」
ボルカノ「生きて 幸せを 勝ち取ることこそが あいつの 願いだ!」
ボルカノ「……違うかい?」

マリベル「…………………。」
マリベル「…アルス……。」
マリベル「うっ… うぐっ……。」



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