過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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888: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/20(金) 19:08:43.45 ID:K4Y9JjXm0

*「あ アミットさん! ほら この通り船が!」

“アミット”と呼ばれた男は港の先までやってくると自らの船の有様に目を白黒させる。

アミット「おおっ これは いったい どうしたことだ!?」

*「マリベルは 無事かしら……。」

後ろに立つ妻が心配そうに船を見つめる。

そうこうしているうちに漁船はゆっくりと速度を落とし、遂に船着き場へと滑り込んだ。
投げ込まれた綱を係船柱に結び、陸から板が駆けられ、乗組員たちが降りてくる。

小さく歓声が上がる中、一人の大男が網元の前に歩み寄った。

ボルカノ「アミットさん すまねえ。」
ボルカノ「船が こんなになっちまって……。」

漁師頭は申し訳なさそうに俯く。

アミット「いやいや ボルカノどの それに みんな よく無事で……。」
アミット「そういえば マリベルの姿が 見えんようだが……。」

ボルカノ「それなら……。」

網本の言葉に船長がさっと身を避けると、そこにはひどく憔悴した様子の少女が立っていた。

アミット「おおっ マリベルや!」
アミット「よくぞ 無事に 戻って来てくれたな。」
アミット「マリベル……?」



マリベル「…………………。」



アミット「っ……。」
アミット「疲れただろう。先に 家で 休んでおいで。」

最初こそ娘との再会を喜んだ父親だったが、少女の顔に並々ならぬ事情を感じ取ると、その肩を抱いて妻へと託す。

マリベル「パパ……ママ……。」

*「さっ マリベル。」

マリベル「…………………。」

そうしてふらつく足取りのまま、少女は母に抱えられるようにして自宅へと帰っていってしまった。

アミット「いったい 何が 起こったんじゃ?」

ボルカノ「それは……。」

網本の問いに男が窮した時だった。



*「ちょっと いいかいっ……!」



一人の婦人が人込みを掻き分けて現れた。



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