過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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◆N7KRije7Xs
[sage saga]
2017/01/20(金) 19:26:11.55 ID:K4Y9JjXm0
ガボ「っ……!!」
声を荒げて振り返った少女の顔を見て少年は言葉を失う。
生気のない白い顔、頬に残った涙筋、目の周りにできた真っ黒な隈。
マリベル「…………………。」
それは以前の少女を知る二人からすればとてもではないが直視できるような状態ではなかった。
アイラ「っ……。」
マリベル「助けられなかった…… あたしの目の前で あいつは……。」
アイラ「マリベル あんまり 自分を責めちゃ……。」
マリベル「どうしてなの?」
虚ろな瞳はもはやどこを見ているのかもわからなかった。
アイラ「…………………。」
マリベル「約束したのに。」
マリベル「ハーブ園に行って 温泉に行って お買い物して。」
マリベル「……パパとママに会って話すって 約束したのに……。」
マリベル「一緒に 幸せになろうって 約束したのに……。」
マリベル「愛してるって… そう 言ってくれたのに……。」
アイラ「マリベル……。」
マリベル「…どうして あたしを 置いていっちゃったのよ……。」
抑揚のない声で少女は独り言のように呟き続ける。
ガボ「…………………。」
その異様な姿に少年は底知れぬ恐ろしさを感じ、ただ固まってその様子を見つめることしかできなかった。
マリベル「…またいつか 漁に連れてってくれるって 約束したじゃない。」
マリベル「あたし 一人で… どうやって 幸せになれって言うのよ……。」
マリベル「アルス……。」
不意に少女はベッドから降りると、おぼつかない足取りで窓際へと向かっていく。
アイラ「っ……!!」
マリベル「ねえ……。」
マリベル「あたしも 連れてってよ……。」
そう言って少女が窓枠に手をかけ、身を乗り出そうとした時だった。
アイラ「マリベルっ!!」
マリベル「っ……!?」
乾いた音が響き渡った。
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