過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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◆N7KRije7Xs
[sage saga]
2017/01/20(金) 19:31:12.06 ID:K4Y9JjXm0
アミット「おお マリベル もう 起きて 大丈夫なのか?」
日も沈み始めた頃、少女は両親のいる居間へと降りてきていた。
マリベル「ええ……。」
*「マリベル。少し 顔色が 良くなったかしら?」
母親が少女の顔を覗き込みながら心配そうに言う。
アミット「まあ マリベル こっちに 座りなさい。」
そう言って父親は席を引くとそこへかけるように促す。
マリベル「…………………。」
少女は黙ったままそこへ腰かけ、二人の顔を交互に見る。
アミット「マリベル。何はともあれ よく 戻ってきてくれた。」
アミット「さぞかし たいへんだったことだろう。」
少し間を置いてから父親が少女に労いの言葉をかける。
マリベル「うん……。」
アミット「……アルスのことは 聞いたよ。」
マリベル「…………………。」
アミット「……今は 辛いだろうが いつか きっと お前のことを 理解してくれる 良い人が 現れるはずだ。」
アミット「だから どうか 元気を 出しておくれ……。」
父親は自分の言葉が少女にとって何の慰めにもならないことなどわかっていたが、それでも言葉をかけられずにはいられなかったのだった。
マリベル「…………………。」
マリベル「あたしは 大丈夫よ パパ。」
マリベル「それにね……。」
アミット「…………………。」
マリベル「どんなに 離れていても…… アルスは いつも ここにいるわ。」
そう言って少女は胸に光る真珠の垂れ飾りを握りしめ、祈る様に目を閉じる。
*「マリベル……。」
その顔には先ほどまでの悲壮感は見当たらず、まるで静かに幸福を称えているかのようであった。
マリベル「そういえば……。」
するとふと思い出したように眼を見開き、少女は二人を見つめる。
マリベル「船の中に 三毛猫が いなかったかしら?」
アミット「ん? ああ それなら さっき その辺りに いた気がするが……。」
マリベル「ねえ その子 うちで 飼ってもいいかしら?」
アミット「あ ああ…… いいよ。」
“そんなことで娘の気が晴れるなら”
そんな親心から父親は二つ返事でそれを了承する。
マリベル「うふふっ ありがと パパ!」
そう言うと少女は席をたち、外へ向かって飛び出していってしまった。
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