過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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914: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/20(金) 19:49:43.11 ID:K4Y9JjXm0

*「ぐ うう……。」
*「今のは… 夢……?」

少年が目を覚ますとそこには不思議な景色が広がっていた。
一面を覆い尽くす白い霧のような絨毯、見上げれば何もない青、そしてポツンと佇む小さな屋敷。
そこはまるで以前に謎の石版に導かれてやってきたあの世界のようだった。



*「なんと また 来てしまったのか アルスよ。」



混乱する頭を抱えてしばらくその景色に見入っていた少年だったが、不意に後ろから声をかけられ慌てて振り向く。

アルス「か 神さま!? では ここは……。」

神「うむ。まあ お前さんたちの 言う あの世ってところじゃのう。」

神と呼ばれた感じの良さそうな老人は髭を擦りながら言った。

アルス「つまり… ぼくは……。」

神「ご苦労じゃったな アルスよ。」

少年の言葉を遮って老人は労いの言葉をかける。

アルス「…………………。」

神「そなたの 決死の覚悟によって 世界は再び 救われたのじゃ。」

アルス「……見ていらしたんですか。」

少年は俯いたまま尋ねる。

神「左様。グラコスは 二度と 復活せんよ。」

アルス「そうですか……。」

神「どうじゃ アルスよ。このまま ここで ワシと共に 世界を見守っていかんか?」

アルス「……ぼくは…。」

神「ふむ。まあ そう 焦らんでもよい。」
神「時間は たっぷり あるんじゃからのう。」

そう言って神は柔らかく微笑む。

アルス「そ そうだ…! マリベルは! 父さんたちは 無事なんですか!?」

神「……もちろんじゃよ。あの娘は そなたとの約束を果たし 見事に 仲間たちを 守ってみせたぞい。」

アルス「そうですか……!」

神の言葉に少年は握り拳をほどき、そっと胸を撫でおろす。



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