過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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925: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/20(金) 19:59:52.66 ID:K4Y9JjXm0



*「お〜い!」



少年が海へ消えてから二週間が経とうとしていた。
彼の仲間の必死の捜索も虚しく時間は過ぎ去り、世の中もだんだんと彼の死を受け入れ始めていた。
喪に服していた人々も嘆くのをやめ、世界は徐々に平穏を取り戻しつつあった。



*「マリベル! マリベルや〜!」



そんなとある日の朝、閑静な港町に男の叫び声が響き渡った。

*「ど どうしたんですか アミットさん!」

船着場で沖を眺めていた漁師が驚いて駆け寄る。

アミット「娘が いないんだ!」

*「な なんだって!?」

少女の失踪という事態に漁師の男は衝撃を受ける。

アミット「あれだけ 横になっているように 言っておったのに……。」
アミット「今朝 起きて 部屋を 開けてみたら もぬけの殻じゃないか!」

顔を真っ青に染めて少女の父親がわめき散らす。普段の威厳ある網元の顔は、そこにはなかった。

*「あ あんな体で どこへ!?」

アミット「あの子のことだ。もしかすると また 呪文で 遠くへ 行ってしまったのやもしれん!!」

*「と とにかく 手分けして 探しましょう!」
*「他の連中にも 声を かけてきます!」

アミット「あ ああ 頼んだぞ!!」

駆けだす男の背中に叫んで父親は辺りを探し出す。



*「あなた!」



そこへ家から飛び出してきた少女の母親が心配そうにかけよる。

*「あの子は 見つからないの!?」

アミット「うむ。いま 村のみんなに 探すのを手伝ってもらうように お願いしてるところだ。」

*「そう…… もう 立っているのが やっとだっていうのに あの子は……。」

化粧も乱れた髪もそのままに少女の母親はオロオロと辺りを見渡す。

アミット「わしらも こうしちゃ いられん! 家は あの子に 任せて 探しに行くぞ!」

*「ええっ もちろんだわ!」

アミット「マリベル 無事でいてくれよ……!!」





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