過去ログ - 喜多日菜子「輝子さんはキノコが大好きなんですねぇ♪」 星輝子「う、うん」
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◆WZ.cGtUvzg
[saga]
2016/12/24(土) 21:19:40.78 ID:bC5ZpAhG0
初冬、天高く晴れた鮮やかな青空が窓ガラスに映し出されている。
時折寒風が窓を揺らすが、室内はとても暖かい。
暖房が付いているのもあるが、そこには温度には表れない、熱気の源があった。
「ずっと、お待ちしておりました」
ショートヘアの少女は虚空に手を伸ばしながら、戸惑いと喜びの入り混じった笑顔を浮かべる。
「貴方と出逢えることを。貴方が、私を迎えに来てくれることを」
宙に浮いた手は、何かを掴んだような形になったかと思うと、そっと胸の前に引き寄せられる。
「さあ、行きましょう」
少女は一瞬だけ瞳を閉じ、
「どこまでも付いていきます。たとえこの身が……夢幻(ゆめまぼろし)のごとく消えようとも……」
揺らぎえぬ決意だけを残した笑顔を浮かべたのだった。
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