6:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 00:43:02.29 ID:nq/MiQjT0
十五階に、プロデューサーさんのデスクがある。
私はエレベーターに乗り込んで、いつもみたいに十五階のボタンを押す。
きっと今日も泊まっているに違いない。このシーズンはどうしても忙しくなる。
それも全部、今日のスケジュールを調整するためらしい。
夕方からは盛大なパーティーが開かれて、夜更けには大人組が、そのまま忘年会に雪崩れ込む。
小さな子も多いから、こういったイベントはとにかく楽しむんだ、とあの人は言っていた。
だからって、徹夜してまで派手にやるものではないと思うのだけれど。
どうせあの人、明日の朝まで飲まされるわけだし。
体がもたないんじゃないかって、本気で心配になる。
エレベーターの扉が開くと、急にジングルベルが聴こえた。
エントランスでは大きなクリスマスツリーが飾られている。
それを横目に、私はコーヒーを淹れに給湯室に向かった。
大きなクマを作ったプロデューサーさんに、ささやかなプレゼントをしようと思った。
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