過去ログ - 【グリモア】風子「新しい転校生・・・6歳?」卯衣「約束を果たしましょう」
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765: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2017/03/21(火) 23:45:15.88 ID:11ZP+SL10
〜遊佐鳴子の推理〜

鳴子「まずは事実確認から。明らかな事実が1つ、ある」

転校生「それは?」

鳴子「嘘をついている生徒がいる」

転校生「!」

鳴子「それ自体を責めるわけじゃないが、嘘をつくには理由がある」

鳴子「こんな事件で嘘をつく理由と言ったら・・・後ろめたいことがあるということだ」

鳴子「そして別の話だけど、人は嘘をつかなくとも、誤解を生む」

鳴子「それがもう1つのポイントだ。正しいことを言っているから事件とは無関係・・・」

鳴子「はたしてそうかな?」

転校生「そっか・・・よくかんがえたら、べつにはんにんは1人ってきまってるわけでもないんだよね」

転校生「うそをついてる人がいて、本当のことをいってる人がいて、その2人がきょーりょくしてたら・・・」

鳴子「9の真実の中に1の嘘を混ぜると、真実味が増す。木を隠すなら森の中というが、嘘を隠すなら真実の中だ」

転校生「じゃあ、今のだとたとえば・・・のえるんがうそをついてて、ゆーちゃんがきょーりょくしてたりして」

転校生「ゆーちゃんはほんとのこといってるけど、だいじなとこをかくしてたり・・・とか?」

鳴子「まあそんな感じかな」

鳴子「人を疑う場合、セオリーなんてものはない」

鳴子「それが嘘なのか本当なのか、その判断は自分がするしかないんだ」

鳴子「・・・ここまではいい?これは自分だけの話」

鳴子「もし君が推理して【この生徒が嘘を言っている】とわかったとする」

鳴子「それを他人に信じてもらう場合・・・そう、君の判断には根拠が必要になる」

鳴子「それも皆が【言ってることは正しいかもしれない】と考える程度の根拠だ」

転校生「そっかー。こう、たぶんこの人!じゃだめなんだね」

鳴子「仮に君の勘が百発百中だったとしても、仮に何かの魔法で知ることができたとしても、それは『君が嘘をついていない事』の証明をしなければ根拠として成り立たない」

鳴子「そういうわけだから、きちんと順番を整えて話をして、みんなに正しいと思わせる必要がある」

鳴子「裁判用語で【合理的な疑いを超える】というんだけど、日常にも使える」

鳴子「自分の推理は合理的な疑いを超えて、皆に信じてもらうことができるか?」

鳴子「推測を話す者は、常にこの問題に悩まされる」


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