過去ログ - 穂乃果「私ね、前世でスクールアイドルやってたんだ」
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名無しNIPPER
[sage]
2016/12/26(月) 20:31:41.22 ID:PN8hf25Jo
そのとき地べたに踏ん張れた自分を褒めなければなりません。
貧血のように頭がくらくらとし、動悸が激しくなり、
転倒しそうになったのを、すんでのところで食いしばったのです。
以下略
190
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/12/26(月) 20:32:09.44 ID:PN8hf25Jo
記憶を手繰っていくなかで、唯一こぼれている部分は、
穂乃果と再会し、接触したあとのことです。
というのも、あまりの仰天に冷静さを失っていたので、
以下略
191
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/12/26(月) 20:32:37.71 ID:PN8hf25Jo
光の海が広がっていた。
理科の時間、光とは粒子であるとか波動であるとか
聞いたことがあった。
以下略
192
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/12/26(月) 20:33:05.86 ID:PN8hf25Jo
そこがどこかはわからなかった。
寝起きのように、視野はぼんやりとしていた。
自分自身が何者なのか把握するまで時間がかかった。
以下略
193
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/12/26(月) 20:33:34.75 ID:PN8hf25Jo
3月、東京は冬だった。
なんの因果か、街は雪に覆われていた。
異常気象だと有識者はいった。
以下略
194
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/12/26(月) 20:34:07.26 ID:PN8hf25Jo
感覚が光に慣れてくると、
光が広がって、道のようなものになった。
私はなぜか落ち着いていた。
以下略
195
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/12/26(月) 20:34:34.30 ID:PN8hf25Jo
音はなかった、香りもなかった、
気候も、重力も、呼吸ですら、
そこには存在しなかった。
以下略
196
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/12/26(月) 20:35:13.59 ID:PN8hf25Jo
しばらく進むと、自分以外の存在を見つけた。
それは美しかった。しかし、生き物じゃなかった。
ここに住まう、管理人のようなものだと解釈した。
以下略
197
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/12/26(月) 20:35:45.08 ID:PN8hf25Jo
布団のなかで夢を見るとき、
夢のなかで起きている状態を客観視することがある。
夢のなかだから当然、夢のなかだから安心、
以下略
198
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/12/26(月) 20:36:14.11 ID:PN8hf25Jo
脳内に質問が浮かぶ前に、回答があった。
――こっちの園に来ないか
それが意味していることを、なぜか理解できた。
以下略
199
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/12/26(月) 20:36:46.24 ID:PN8hf25Jo
――ただし、条件がある
私は神を信じていた。
神が絶対であると、疑うことはなかった。
以下略
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