過去ログ - 花丸「はなまるぴっぴは善い子だけずら」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/25(日) 22:12:24.51 ID:O8fGFwM8o
「クリスマスといえばデートずら。
梨子ちゃんは曜ちゃんを東京に連れて行くみたいずらよ?
イルミネーションを見せてあげるみたいずら」

 善子の方から誘って欲しい。
その想いは、花丸の口に身近なカップルの例を紹介させていた。

 渡辺曜と桜内梨子の組のみならず、小原鞠莉と松浦果南もクリスマスは二人で過ごすらしい。
恋人ならば当然のことだとの認識くらい、花丸も持ち合わせている。
残るは、その出来レースをどちらから持ちかけるか、だ。

「ああ、その時期はもう修羅場も過ぎてるだろうし、そうでなくても曜の為に頑張っちゃうか。
申込みジャンルはおそ松でも、デートはお粗末にできないのよねー、なーんて。
梨子はそのままジハードまで帰省も兼ねて東京宿泊かな」

 花丸の誘引に気づいているだろうに、善子は梨子の話題に逃げていた。
意気地なし、と花丸は胸中で呟く。

「なんか年末に大きなイベントがあるみたいずらね。
本の祭典っていうからまるも行ってみたかったけど、梨子ちゃんに止められたずら」

 いつになく真剣な顔で『花丸ちゃんが思っているのとは違うからね?』と言う梨子の顔が印象的だった。
例えば神保町で古書店を巡るのなら、田舎のビブリオフィリアに取っては憧れの一つである。
だが、そういう花丸の憧憬とは種を別にするイベントらしかった。

「まぁ売る側で出るんなら、パンピーの知人には見られたくないでしょ。
それでなくても参加者が多すぎて、初心者のカッペにはハードルが高いのよ」

 花丸は梨子の参加するイベントがどういうものか分からないが、善子は知っているらしい。
自分の知らない所で善子が他人と秘密を共有しているのかと思うと、胸に漣が走った。

「ふーん、二人は仲良いずらね。まるが知らない楽しい事を二人でしてるみたいずら」



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