過去ログ - 花丸「はなまるぴっぴは善い子だけずら」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/25(日) 22:13:29.76 ID:O8fGFwM8o
「ちょっ。そういう後ろめたいのじゃないわよ。
ただあまり追及されたくない変な趣味ってだけ。誰にだってあるでしょ?そういうの。
梨子だって恋人の曜にも知られたくないみたいだから、私がべらべら喋る訳にはいかないのよ。
恋人の前ではかっこつけていたい、っていう気持ちも分かるし」

 早口で捲したてられた善子の口上の最後、小声で付け足された言葉を花丸は聴き逃していない。

「善子ちゃんもずらか?」

 花丸は身を乗り出して善子に迫る。

「ええ、まぁ」

 気恥ずかしいのか、善子は花丸から目を逸らした。
気のせいか、その目元は色づいて見える。

「じゃあ、もっとかっこつけて、おらをクリスマスのデートに誘うずらっ」

 善子の些細な動作で機嫌を直してしまうのだから、自分も現金なものだと思う。
気付けば、一人称も”おら”に戻ってしまっていた。

「ええっ?デートって、アンタねー」

 善子は変わらず視線を逃したままだが、目元の色は赤みを増している。

「深々と降り積もる雪、眼下に置くは街を彩るイルミネーション……。
そして暖炉の灯る部屋の中にはクリスマスツリーとトレンディなクリスマスケーキ。
二人でケーキの蝋燭を吹き消して、入刀するの。ロマンずらー」

 善子と二人で過ごすクリスマスを想像するだけで、花丸の乙女心は喜色に満ちた。



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