過去ログ - マシュ・キリエライト「わたしの、先輩」
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◆TOYOUsnVr.
[saga]
2016/12/26(月) 02:59:15.57 ID:oaYbpXUL0
「わ」
「……迷惑、でしたでしょうか」
「ぜんぜん」
先輩は仕返し、と言わんばかりに、わたしの腰を抱き、額と額をこつんとぶつけます。
いじわるな視線に焼かれ、わたしの顔は真っ赤に焦がされてしまいました。
もちろん、スタッフの方々の面前であることは、言うまでもなく。
「……その、せんぱい。恥ずかしいです」
「嫌?」
「……嫌というわけでは」
「なら、問題なしだよ」
『えー、おほん。そこのお二人さん。そこまでだ』
電子音が通信が入ったことを告げ、ダヴィンチちゃんの声が響きます。
それを聞いて、先輩は悪びれもせず、べぇと舌を出し「残念」と言うとまた、わたしの手を引いて歩き始めました。
無言のまま、カルデア内を手を繋いだまま、てくてくと歩きます。
気まずさはなく、心地良い沈黙です。
言葉にしなくても、先輩の手のひらの温かさが伝わってくるのです。
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