過去ログ - 十時愛梨「炬燵へ潜ってぎゅうっとちゅうっと」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2016/12/26(月) 17:51:56.47 ID:qbZmhicG0
「愛梨は欲しがりさんだなぁ」
「そうです。私は欲しがりで、堪え性がなくて、わがままなんです。……さっきのじゃ、さっきのキスじゃ、もう足りません。……もっと、もーっと欲しいんです」
「もう。――いいよ、どこに?」
「もちろん、んっ……ここです。いーっぱい愛情の込もったキス、唇に、ください……」
「分かった。それじゃあ、ほら、目を閉じて」
「……閉じなきゃ駄目ですか?」
「いや、べつに駄目ってことはないんだけど……」
「それなら、このままで。このまま、プロデューサーさんが見えてるままで、したいです」
「……そんなにまっすぐ見つめられたままなのは、流石に照れるなぁ」
「えへへ、顔、赤くなっちゃってますもんね。炬燵に潜って、抱き締めあって――でも、そういう暑さは関係ない、熱い色」
「愛梨も赤いよ?」
「私だって照れてるんです。胸がたくさんドキドキして、吐息がどんどん濡れてきて、表情がなんだか上手く作れなくなっちゃって……。……でも、照れちゃってますけど、そんな照れよりもずっと、プロデューサーさんにまっすぐでいたい気持ちのほうが大きいから」
「……愛梨はずるいなぁ。心の底から本当、素直で、まっすぐで」
「ふふ、でもプロデューサーさんだってそうじゃないですか。今もこうしてずうっと、まっすぐ見つめる私のこと、ちゃんとまっすぐ見つめ返してくれてますし」
「そんなにまっすぐな愛梨を受け止めずに放ることはできないからね。……なんだかんだ、惚れた弱味って言うのかな。愛梨にはもう、甘くなっちゃって」
「いいじゃないですか、甘くって。甘いのはいいことですもん。いっぱい気持ちよくて、たくさん幸せで」
「まあ、愛梨といると幸せだ。っていうのはそうだと思うけどさ」
「本当ですか? ……えへへ、同じみたいで嬉しいです。私も、プロデューサーさんといられるととーっても幸せですから」
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