過去ログ - 神谷奈緒「トライアド・ラプソディー」 【ウルトラマンオーブ×シンデレラガールズ】
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19:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/26(月) 22:34:37.37 ID:J80t3oZZ0

   ◆


奈緒「………………」

奈緒「………………」

奈緒「………………」

奈緒(寝れない…………)

 加蓮のことが気になる。何かあったらというのもそうだが、電話を切る間際の言葉も。
 あの後も何度か電話しようとしたりメッセージアプリで伝言を送ってみたりしたが反応は一度もなかった。

奈緒(ああもう、あいつ妙なこと考えてないだろうな)

 体調がすこぶる悪いのに寝ることも出来ずに二重に苦しむばかり。
 こんな酷いクリスマスは生まれて初めてだ。埋め合わせをしてもらわなきゃいけないのはむしろこっちなのでは。でもそれも何事もなかった時の話であって……。

奈緒「……!」

 そんなことを考えていると突然スマホが着信音を鳴らした。
 噂をすれば何とやら――かと思って急いで取り上げてみる。が、その主は加蓮ではなかった。

奈緒「何だ、凛か……」

凛『「何だ」って何……。やっぱり加蓮と何かあったの?』

奈緒「な、何でそのこと」

凛『加蓮、こっちに来るって』

奈緒「はあ!? あんなに家にいろって言ったのに!」

凛『それでか……。加蓮泣いてたよ』

 ぐっ、と言葉に詰まった。でも普通泣くかそんなことで。

奈緒「わかったよ……もう、あたしもそっち行くから!」

凛『え? あ、うん……』

奈緒「じゃあ後でな!」

 もうどうにでもなれだ。ベッドを下りて汗だくの寝間着を脱ぎ捨て着替えた。
 頭も喉も痛いし体も重い。でももう――

奈緒「あたしの体なんて知ったことか!」

 あたしは体がだるいだけだが加蓮は命がかかっている。
 リビングから聞こえてくる両親の声も無視して奈緒は家を飛び出した。



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