過去ログ - 神谷奈緒「トライアド・ラプソディー」 【ウルトラマンオーブ×シンデレラガールズ】
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31:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/26(月) 22:52:10.31 ID:J80t3oZZ0

   ◆


奈緒「はあ〜〜……もう疲れた……」

 自宅に戻ってきた奈緒はベッドに倒れ込むように横になった。

加蓮「……今日はありがとう。奈緒のおかげで生きていられた」

奈緒「……お、おう」

 ストレートにそんなことを言われると照れるもので、奈緒は寝返りを打って加蓮に背を向けた。
 「今日はもう帰れ」と言おうとした矢先――

加蓮「ね。今日は泊まっていっていい?」

 などと言われて、あまりのことに咳が止まらなくなった。

加蓮「ど、どうしたの。大丈夫?」

奈緒「お、お、お前……! あたし風邪ひいてんだぞ! うつるぞ!?」

加蓮「……うつされてもいいよ?」

奈緒「ばっ……!」

加蓮「冗談冗談。帰るよちゃんと」

奈緒「…………。た、たちの悪い冗談はよせよな!」

 加蓮はくすりと笑うと、バッグから小包を取り出した。
 緑地に赤のリボンの包装がされている小箱だった。

加蓮「奈緒、これ」

奈緒「えっ?」

加蓮「遅れちゃったけど、クリスマスプレゼント」

奈緒「……」

 奈緒はそれを受け取って納得した。
 加蓮が最初見舞いに来ると強情に言っていたのはこれを渡すためだったのだと。

奈緒「……あ、ありがと」

加蓮「ふふっ。……ね、奈緒からは何かないの?」

奈緒「えっ、あっ、えっと……」

加蓮「あー、ちょっと気が変わったかな〜。やっぱり帰りたくなくなってきたかも〜」

奈緒「……泊まっていけよ、もうっ!」

 トナカイの鼻のように真っ赤になった奈緒の顔を見て加蓮は笑った。
 そしていつもとは違う二人の夜もまた、静かに更けていくのだった。


おしまい



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