過去ログ - しほ「裏西住流によって他校を制圧する」
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178:名無しNIPPER[saga]
2016/12/29(木) 00:31:01.00 ID:S/QPe1ITo


みほ「――――っていう話をしたよね」

沙織「うん。演技するの大変だったよ〜。みぽりんママにバレないようにしなきゃだし、緊張したぁ」

みほ「でもみんな上手だったよ?」

華「宴会で戦隊ショーをやった経験が生きたのでしょうか?」

みほ「そうかも」

沙織「?それがみぽりんのお姉さんとどう繋がるの?」

みほ「この作戦の狙いは、お母さんを誘い込むってところに集中してるよね?」

沙織「うん」

みほ「でもそれは誘い込むこと自体が大事なんじゃなくて、この場所にお母さんを連れてくるのが重要なポイントなの」

沙織「??」

みほ「……お姉ちゃんとの戦いで、私はお姉ちゃんとキスした。その時、お姉ちゃんの想いが私の中に流れ込んできたの」

沙織「え!?そ、そんなのできるの?」

まほ「裏西住流ならではの意思疎通さ」

みほ「……私はそのキスでお姉ちゃんの思惑を知った。それは…」

みほ「『二人で協力してお母さんを倒す』ということ」

沙織・華「えっ!?」

みほ「……正直、不思議に思ってたの。この戦いが始まってからのお姉ちゃんの動きは緩慢すぎたから。それに……赤星さんの件もあったし」

沙織「……赤星さんがどうかしたの?」

みほ「いくらなんでも情報が漏れすぎだと思って。お姉ちゃんが赤星さんの動きに全く気付かなかったとは考えにくい。それはつまり……」

華「あえて情報を流させていた、と?」

みほ「うん。お姉ちゃんからしたら、お母さんが出てくる前に私たちがやられちゃったら意味がない。だから赤星さんを通じて黒森峰の裏西住流の習得状況とかを私たちに伝わるようにした。そうすれば私がそれに合った対抗策を練れるから」

沙織「んー?でもさ、黒森峰対連合軍みたいになる前に協力してみぽりんママを倒すって風にはできないの?」

まほ「無理だな。なんでもありな状態ではお母様を倒すなんて到底不可能だ。だからこそ今回のように、大まかとはいえルールがある戦いの中で勝機を見出した。お母様の思考をルールの範囲内に縛るためにな」

みほ「お母さん的には私たちを王道で叩き潰すっていうスタンスだから、ルールがあればそれに従う」

沙織「なるほど……」

みほ「……そんなわけで、お互いの利害が一致した私たちは、それぞれが勝者と敗者を演じた。お姉ちゃんはやられたフリをして倒れたまま、ずっと隙を窺うことに…」

沙織「あ!もしかして、みぽりんママをここに誘い込んだのって……お姉さんがここにいるから!?」

みほ「うん」

沙織「そうだったんだ……お姉さんが倒れてるの全然気付かなかったよ。いつの間にかいなくなってるって思ってた」

まほ「裏西住流で気配を遮断していたからな」

沙織「そんな技もあるんですか」

まほ「ああ。浮気相手と街をブラついている時に本命と鉢合わせになったら使う技だ。一緒にいた浮気相手も見失うほど気配を消せる。あとは何食わぬ顔して帰宅するのみだ」ウン

沙織「……最低なことをドヤ顔で語ってる……」

みほ「あとはペパロニさんとローズヒップさん経由で体内に取り込んだ【RWA(料理は愛情)】で弱ってるお母さんを二人で相手して……って感じだね」

沙織「あの……お姉さんはみぽりんママをその……裏切った形になっちゃいましたけど……大丈夫ですか?」

まほ「問題ない。お母様なら、私がこうせざるを得なかった理由を考え、行動が行き過ぎていたと気付いて反省してくださるだろう。私が今回お母様に楯突いたのは、裏西住流を否定するためではないしな」

沙織「そうですか……よかった」ホッ

まほ「…………さて。私はもう行く。お母様は黒森峰の生徒が連れて行くからそれまで膝を貸してやってくれ」

みほ「あ、うん……」


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