14:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 21:44:22.59 ID:Hhhi1HzW0
花陽「いや、離してっ!!いやああああ!!」
両腕を使って必死の抵抗を試みますが、女性とは思えない怪力になす術もなく、徐々に口元が首に近づいてきているのが肌でわかりました。
生暖かい吐息に鳥肌が立ち、必死に身を捩ります。
ですが、女の牙が私の肌に突き刺さるのはもう時間の問題です。
──ああ、私こんなところで死ぬんだ。
さっきの男の人みたいに、首筋をずたぼろになるまで血を吸い尽されるんだ。
みんなでラブライブに出ようって、今度こそ優勝しようって約束したのに。
こんな終わり方、あんまりだよ。
腕の力が限界を迎えようとしていたとき、女の身体に刻まれた線がやけにぎらついていました。
白い線が、眼に語り掛けてくる。
死にたくないのなら方法は一つだ、と。
どうせ死ぬのなら──最後まで足掻かないとみんなに示しがつかない。
やらなきゃ、やられるんだ。
片手でポケットを探り、昼間もらったお守り代わりのペーパーナイフを取り出します。
私を押さえつけている女の左腕に走る線をしっかりと睨み付けると、線に沿ってナイフを這わせました。
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