49:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 22:32:53.25 ID:Hhhi1HzW0
花陽「っ──!」
ゆったりした速度で迫って来る白球に、全力のスイングをぶつけます。
芯で捉えた打球はピッチャー返しのコースに飛び、ネットで衝撃を吸収され、地に落ちました。
手がぴりぴりしますが、まだ挑戦します。
次々と発射される球を難無く打ち返しますが、ヒット級の打球は中々打てません。
打てませんが、おかげで確信を持てました。
──今の私は、速いだけのモノならどんな動きにだって合わせられる。
最後の仕上げとして、ラスト一球が来ようかというところでホームベースの真上に立つと、バットを刀のように構え、迎え撃ちます。
凛「っ!?かよちん、なにしてるの!」
絵里「花陽、危ないからやめなさい!」
近くにいた二人には気づかれてしまいましたが、構いません。
何故なら、止めようとしても間に合わないタイミングを選んでここに立ったから。
機械から発射される球は遅くて退屈です。
──そろそろ終わりにしましょう。
私の胸部目掛けて飛んでくる球を、真上から思い切り叩き付けます。
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