70:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 22:51:44.02 ID:Hhhi1HzW0
花陽「変なモノなら、今もずっと視えているんです」
シエル「今このときも、ですか?」
花陽「はい……先輩の身体に線が視えるんです」
シエル「……なるほど、それは確かに変ですね。すると、私以外の人にも見えちゃったりしますか──その線」
私は首を縦に振ることで、肯定の意思を示しました。
花陽「人の身体だけじゃなくて、最近はモノにも線が視えるようになってきて……すごく困ってるんですけど、どうしようもできなくて」
シエル先輩は腕を組むと、悩まし気な顔をして唸ります。
シエル「うーん、弱りました……その眼に関しては私では手の施しようがありません」
花陽「そ、そんな……」
シエル「そう気を落とさないで……私の知り合いに詳しい人がいますから、その人にかけあってみます」
花陽「ホ、ホントですか!?」
シエル「任せてください。これでも私、そこそこコネがありますので──」
花陽「あ、ありがとうございます!」
あれ、私どうしてシエル先輩にこんなこと話してるんだろう?
迂闊に話していいような内容でもないはずなのに。
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