6: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2016/12/28(水) 22:45:43.30 ID:0u119bRi0
注文した生のジョッキが運ばれてきて、私は手に取ります。
彼もまた、三分の一ほどビールの減ったジョッキを少し掲げました。
P「では、今日も一日お疲れ様でした」
楓「はいっ。それじゃあ…」
「「乾杯!!」」
鈍くも明るい、ジョッキ同士をぶつけた特有の音が、静かに鳴りました。
グラスを口に傾けると、喉に炭酸がはじける感覚が、そして爽やかな風味が口いっぱいに広がります。
ぷはっと一息つき、美味しいなと思うこの瞬間、私は言葉に表せられない多幸感に包まれます。
隣の彼に視線を向けると、「楓さんは相変わらず美味しそうに飲みますよね」と言って笑う彼の姿がありました。
まだ酔ったわけでもないのに、ちょっと顔が赤くなってしまいます。
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