過去ログ - 始末屋「今日はどういったご用件で?」
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1:藤原 ◆BJe8PAI9qE[saga]
2016/12/28(水) 22:41:54.98 ID:ITR5fiQ/0
鬱注意

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2:藤原 ◆BJe8PAI9qE
2016/12/28(水) 22:42:44.14 ID:ITR5fiQ/0
CASE1 夫婦



3:藤原 ◆BJe8PAI9qE
2016/12/28(水) 22:43:31.26 ID:ITR5fiQ/0
「少し、お話を聞いてもいいですか?」

今回の依頼人は加藤賢一 男性 28歳 会社員
依頼相手は妻の加藤美香(旧姓 佐藤) 女性 28歳 専業主婦

以下略



4:藤原 ◆BJe8PAI9qE
2016/12/28(水) 22:44:15.30 ID:ITR5fiQ/0
「高校の頃、彼女は学年でも有名な美人でした。」

「高校生の男子なんて、『性欲のカタマリ』って言うし、あの頃の僕もやっぱり顔…だったのかな。いや、でもなんか違う気がする。
そうだな、強いていうなら『笑顔』に惚れたんですよ。ちょっとクサイかな?」

以下略



5:藤原 ◆BJe8PAI9qE
2016/12/28(水) 22:45:22.15 ID:ITR5fiQ/0
「佐藤さん…か」

「お前、佐藤に惚れたのか?」

「ば、馬鹿言うなって!」
以下略



6:藤原 ◆BJe8PAI9qE
2016/12/28(水) 22:46:08.15 ID:ITR5fiQ/0
「加藤」

「はい」

「お前には先生達、期待してるぞ」
以下略



7:竜也 ◆BJe8PAI9qE
2016/12/28(水) 22:47:06.22 ID:ITR5fiQ/0
『ある日、妻が告白してきて、付き合うことになったんですね。僕はさっきも言った通り、そういうことに疎かったんで、もう直ぐに夢中になってしまいました。』

「加藤クン、今日も勉強?私にも構ってよ」

「ご、ごめん。あ、明日デート行こう?」
以下略



8:藤原 ◆BJe8PAI9qE
2016/12/28(水) 22:48:21.42 ID:ITR5fiQ/0

「なにか欲しい物ある?」

「えーと、あ、これ可愛い!」

以下略



9:藤原 ◆BJe8PAI9qE
2016/12/28(水) 22:49:20.15 ID:ITR5fiQ/0
『お金も無かったですし、あとから知ったことですけど、妻はどうやら罰ゲームで付き合ってたみたいで、関係は良くなかったです。』

「寒くなってきたな…」

「誕生日、そろそろかな」
以下略



10:藤原 ◆BJe8PAI9qE
2016/12/28(水) 22:50:06.62 ID:ITR5fiQ/0
−−−−−−

「見てよコレ」

「ダサ…なにそのマフラー」
以下略



11:藤原 ◆BJe8PAI9qE
2016/12/28(水) 22:50:56.20 ID:ITR5fiQ/0
「美香、何言ってんのー、クリスマスこそ加藤クンと居てあげなよ」

「は?美香、お前まだあの罰ゲームやってたの?」

「うるさいなー。なんか別れを言うのが酷になっちゃって」
以下略



12:藤原 ◆BJe8PAI9qE
2016/12/28(水) 22:52:11.35 ID:ITR5fiQ/0
「クリスマス?」

「うん、忙しい…かな?」

「いや、大丈夫!」
以下略



13:藤原 ◆BJe8PAI9qE
2016/12/28(水) 22:52:55.72 ID:ITR5fiQ/0
「え…」

「だからー、美香と付き合えてんのは、罰ゲームなんだってー」

「こいつついていけてねーじゃん」
以下略



14:藤原 ◆BJe8PAI9qE
2016/12/28(水) 22:54:16.51 ID:ITR5fiQ/0
「アハハ…割と高そうなのがムカつくわ」

「か、返して!お願い!」

「海に投げ込んでやろ」
以下略



15:藤原 ◆BJe8PAI9qE
2016/12/28(水) 22:55:08.03 ID:ITR5fiQ/0
『結果、僕は受験に失敗して、二流の大学に入ったんです。そこでも妻と同じ学科だったんですけど、その頃の僕は女性不信になってました』

「加藤くんって暗くない?」

「なんか馴染めないよねー、美香はどう思う?」
以下略



16:藤原 ◆BJe8PAI9qE
2016/12/28(水) 22:55:48.71 ID:ITR5fiQ/0
「加藤君」

「!…佐藤さん」

「高校のときは本当にごめんなさい。謝って済むことじゃないけど、あの日から私…心が痛くて…だから…」
以下略



17:藤原 ◆BJe8PAI9qE
2016/12/28(水) 22:56:41.64 ID:ITR5fiQ/0
「ごめん…佐藤さん」

「謝らないで!!ごめんなさいごめんなさい!」

『後で知ったことだったんですけど、妻は後悔して、僕に謝ってもう一度やり直そうとしてたみたいなんですけど、なんせ僕は不登校になってましたので、全く会えなくて…それでも友達と縁を切って、僕の後を追って同じ大学にきたみたいなんです』
以下略



18:竜也藤原 ◆BJe8PAI9qE
2016/12/28(水) 22:57:21.70 ID:ITR5fiQ/0
「加藤君」

「加藤君」

「加藤君」
以下略



19:藤原 ◆BJe8PAI9qE
2016/12/28(水) 22:58:14.96 ID:ITR5fiQ/0
「いい加減にしろ!」

「ぇ…な、なにかした?」

「お前があまりにも必死だったから付き合ってやってたけど、正直もう限界なんだよ」
以下略



20:藤原 ◆BJe8PAI9qE
2016/12/28(水) 22:59:14.88 ID:ITR5fiQ/0
『その頃はあの頃忘れようとしていたストレスが爆発して、妻にやり返すのが生きがいになっていたんです。最低ですよね。』

「これ…バレンタインのチョコレート、です」

「…見せて」
以下略



21:藤原 ◆BJe8PAI9qE
2016/12/28(水) 23:00:12.90 ID:ITR5fiQ/0
「何かと思えばマフラーとか、なめてんの?」

「ぇ…ぁ…ごめんなさい…でも…首元…寒そうだったから…頑張って編んだんです」

「こんなもんいらねぇよ…ちっ…お前なんかといてもやっぱつまんねぇわ」
以下略



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